長良川DAY2014の報告
今年は雨が多く増水し開催できるか心配しましたが、前々日まで降っていた雨も上がり9月6日〜7日に50名の参加者で予定通り開催することができました。
会場は例年通り郡上市美並町の粥川上流にあるバンガロー村が拠点。






参加者の方々は受付を済ませた後、それぞれバンガローやテントで川遊びの準備。
今年は準備や片付けが簡単なこともありほとんどの方がバンガローを希望、テントを張られた方は1家族の方だけでした。
ボードに張ってあるラフト、川流れ、魚とりの予約表の好きな時間帯に名前を書き込んでもらいます。
2日間で全員の方がすべてのプログラムに参加できるようになっていますが、時間に余裕もあり空いている時間はキャンプ場でゆったりとした時間を楽しんでもらうこともできます。


ラフト体験
子どもにラフトの体験をさせたい、自分が体験してみたいと申し込みされる方が多いので、報告も写真を多くしたいのですが、安全優先でカメラマン専任のスタッフはいません。
ですから、乗船中の写真はあまりなく御容赦下さい。
2日間で5コースのうち1コースを選んでもらいます。小学生が乗船できるコースも2コースあります。
乗船前のスタッフからの安全講習風景。
ライフジャケットの装着が緩すぎると落水した時脱げてジャケットだけが浮かんでいる状態になる可能性も。ヘルメットもサイズのあったものを選びしっかりとかぶります。
流れる時は頭を上流側にして頭が岩などにぶつからないようになど守ることが結構たくさんあります。
講習が終わったらパドルを手にいよいよ乗船です。皆さんニコニコしていますが、初めての時は結構ドキドキするものです。
子ども達はどんな気分だったのかな?
途中、流れのゆるい所では川に入って泳いだり、レスキュー体験をしたりもします。ロープを投げてもらい、つかんだら引っ張って舟に上げてもらいます。
写真の子ども達、講習通りちゃんと頭を上流側に向けていますね。


川流れ
ヘルメットとライフジャケットを装着し長良川に入り水と触れあいます。今年の夏は雨が多く、この日も降雨あとで水位が少し高く水温は低めでした。少し冷たかったかもしれません。でも皆さん元気いっぱいでした。
ちょっと冷たいのでゆっくりと水に入り慣れていきますが、慣れてしまえばこの余裕。どうですこの2人、気持ち良さそうでしょ。このまま流れに任せて飛び込み岩まで移動です。
飛び込み岩は写真で見るとそんなに高くないように見えますがいざ立ってみると意外に高く飛び込むのに勇気がいりますよ。
レスキュー艇のカヌーが見守る中まわりの仲間の応援に押されて思い切って「エイッ!」と踏み切ります。
このあとは流れに任せて粥川との出会いまで移動。
疲れた時はレスキュー艇に乗せてもらってちょいと休憩。
楽チン、楽チン。
ラフトと違ってこれもまた気持ちが良さそう。
いよいよ粥川に入り鮎のように溯上していきます。
見てすぐにわかるように長良川とは水の色がまったく違いますね。
これだけの透明度がありますので水中観察を楽しみます。
アユやアマゴ、ヨシノボリ、アジメドジョウなどをたくさん見ることができます。ただ、この川は長良川以上に水温が低く長時間水の中に入っているのは困難で遊んだ後は寒そうでした。
ここはオオサンショウウオが生息しているのでも有名で運が良ければ岩の下に隠れているのに出会うことができます。
過去のDAYで見ることができたことがありますが、今年は残念ながら出会えませんでした。


魚とり
粥川の最下流、長良川との出会い付近で短竿を使った釣りやタモ網で魚を捕って魚たちに遊んでもらいます。
魚とりの楽しさを子ども達に経験をしてもらいたいと始めたのですが、やってみると大人も夢中になってしまいます。タモ網片手にヨシノボリやアジメドジョウを追いかけまわしています。
竹を採ってきて自作した1.2m程の短竿に1.5m糸と針を結んだだけの簡単な道具で釣ります。竿先を水の中に沈め餌を付けた針を水の中に流します。深さも15センチ程のところで大丈夫。
ここで釣っている子ども達全員にオイカワやウグイなどの釣果がありました。
特に赤いシャツの男の子は30分程の間に4匹もオイカワを釣りました。天才かも。
プログラムの最後は釣った魚を水槽に入れ1種類ずつ魚博士の向井先生に名前や生態などお話してもらいました。
お話を聞く子ども達の顔真剣そのものでしょ。
だって自分たちが捕まえたのですからね。


夜もやっぱり長良川
講演「アユ・アマゴ・カジカ・ヨシノボリ海と川を旅する長良川のさかなたち」 映像とお話・向井貴彦さん
(岐阜大学地域科学部准教授)
夜も長良川に関わるお話。
魚とりにも参加していただいた向井貴彦さん(岐阜大学地域科学部准教授)に「アユ・アマゴ・カジカ・ヨシノボリ海と川を旅する長良川のさかなたち」と題して映像を交えお話いただきました。
上と左の写真はアマゴの中から一生を川で暮らすものと海へ下りサツキマスとなって帰ってくるものにわかれる理由をお話されているところです。
川で生まれたアマゴの中で弱く餌を捕れないものが生存を賭け川を下り餌の豊富な海に出るのだそうです。
他にも、同じカジカでも一生を川で暮らす大卵型と稚魚時代を海で過ごし成魚になって川に帰ってくる小卵型という違いがある事などヨシノボリとヌマチチブの区別が難しい私たちにとっては新鮮なお話が満載でした。


夜の部
向井先生の講演が終わった後は親子でバーベキューを楽しんだりお酒を酌み交わすグループありとそれぞれにキャンプでお楽しみ。主催者からも天然アユを使ったアユ雑炊を皆さんにプレゼント。器を持って集まった皆さんに「おいしい!」と食べていただきアユ雑炊はあっという間に完売でした。
6日の夜は雨が降っていましたが、皆さん雨にも日中の川遊びの疲れにも負けず飲んで食べておしゃべりにと元気いっぱいでした。
7日朝には雨も上がりプログラムも予定通り開始できました。吉野川で遊んでいる徳島から参加した方からは「夜あれだけ雨が降ったのに濁らないなんて長良川はすごいね」と嬉しい言葉ももらいました。
2日間のすべてのプログラムが終了した後はやはり集合写真ですね。

皆さまの御協力のおかげで「2014長良川DAY」も無事終了することができました。

ありがとうございました!