****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.28 ******  2001.7.14

〈転載歓迎〉

〜♪「長良川DAY2001」ニュース♪〜
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すでに皆さんにお知らせしておりますが、おかげさまで7日、8日に長良川
河畔で行われた“長良川DAY”は、成功のうちに無事、終了しました。

ご協力、ご参加いただいた多くの方々、お手伝いいただいたボランティアの
皆さん、本当にありがとうございました。
全国から集まったNGOの方々にも「元気をもらいました。」というお言葉を
いただき、スタッフ一同、喜んでおります。
喜納昌吉さんの歌にのって、ステージで踊りまくっていた田中知事の姿が、
印象的でしたね。

■7日午後に行われた、長良川シンポジウムの様子と合わせて、DAYの内容
 も順次、HPにのせていくつもりですので、もうしばらくお待ちください。
 また、ご参加いただいた方でご自分のサイト(団体でも、個人でも)にその様子
 をUPされた方は、ぜひ、事務局までご一報ください。皆さんにご紹介していき
 ます。

■また、長良川DAYでお願いした、五十嵐先生をはじめとする、「公共事業を国
 民の手に取り戻す委員会」が実施している「公共事業アンケート」ですが、
 その後も、会員他、全国のNGOにお願いしております。
 すでにたくさんの方からぞくぞくと回答が寄せられていますが、期限が15日と
 なっておりますので、まだお手元にある方はぜひ、ご回答をお願いします。

■会場でお配りした"長良川DAY"についてのアンケートも書かずにお持ち帰りに
 なった方は引き続き回収しておりますので、事務局までFax等でお送りください。
 また来年、より良い"長良川DAY"が開催できるように参考にさせていただきます。
 お気づきの点やもっとこうしてほしかった、ということがありましたら、何なりと
 お書きくださいますよう、お願い致します。

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今日のお知らせ
 
★「紀伊丹生川ダム建設を考える会」から
★ネットワーク地球村から
★「脱ダム」考える会の準備会開催へ
★脱ダムネットワークの100万人署名
★おすすめ本

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◆「紀伊丹生川ダム建設を考える会」より
紀伊丹生川ダム調査事務所、漁場あらしを認めて謝罪!
   〓玉川漁協ダム建設反対へ〓

 巨大な紀伊丹生川ダムが建設されれば、漁協経営が成り立たないとして地元漁協で
ある玉川漁業協同組合(山本実組合長、組合員760名)は7月8日、緊急理事会を開
き、山本組合長の提案である「紀伊丹生川ダム建設反対の決議」を出席理事の満場
一致で可決しました。

  『紀伊丹生川ダム建設反対の決議文』

 去る6月18、19日の両日、紀伊丹生川ダム調査事務所は、本組合の同意なし
で、環境アセスメントに備えるための事前調査の一環として、水生生物などの調査
と称し、本組合の管理する紀伊丹生川において水底の石に付着する藻類や水生
生物などを採補しているのを本組合の監視員が発見しました。
 本組合は6月3日よりアユ漁を解禁したばかりであり、今がアユ、アマゴ漁のベス
トシーズンにあたります。特にこの時期に、アユの貴重なエサとなる藻類を採補し
たり、水底の石を移動するなどのことは、漁業権を持っている漁民ならびに本組合
にとって、明らかな漁場あらしといわざるを得ず、誠に遺憾なことであります。
 本日、本組合はその対策のために理事会を開催して、協議の結果、紀伊丹生川の
美しい渓流とそれにつちかわれた好漁場を末永く守るため、計画中の紀伊丹生川ダ
ム建設に反対することを出席理事の満場一致で決議しました。
 本組合は760人の組合員と本河川を愛する多数の釣り人たちの利益を守り、今後
とも漁場の維持管理に懸命の経営努力を尽くす覚悟であります。

 以上、理事会の名において決議します。

                       2001年7月7日
                          玉川漁業協同組合理事会

 不必要なダムであるにかかわらず、なんとしても建設したい国土交通省近畿地方整
備局の紀伊丹生川ダム調査事務所は、このたび漁協の同意なしで無断で魚類調査を実
施し、漁場あらしを行ないました。これを発見した漁協は厳重に抗議し、6月28日、
ダム事務所は、漁協事務所を訪れ山本組合長に謝罪したものです。以下は毎日新聞
6月27日夕刊1面の記事です。
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(見出し)
紀伊丹生川ダム 暗礁に
  地元漁協が建設反対 ━━ 事前調査ストップ

(本文)
 近畿の新たな水がめ確保のため、国土交通省が直轄ダムとして全国2番目の堤高で
計画してきた多目的ダム「紀伊丹生川ダム」(和歌山県橋本市、九度山町)の建設が
暗礁に乗り上げていることが分かった。予定地に漁業権を持つ玉川漁協(山本實組合
長)が建設の反対する方針を固めたためで、事前調査は今月から停滞し、着工に不可
欠な漁業補償交渉も難航は必至。長良川河口堰、吉野川第十堰、長野県などのダム・
公共事業の見直しの動きが近畿にも飛び火した。
 ダム予定地は、紀の川の支流、丹生川上流の景勝地「玉川峡」にある。97年の試
算で総事業費は1560億円。環境アセスメント実施に向け、今年度予算には調査費
5億円が計上された。
 玉川漁協は組合員760人。漁協内のダム反対派は、地元の住民が結成した「紀伊
丹生川ダム建設を考える会」と合流、「近畿有数の清流を守りたい」と、高齢化で川
へ出なくなったり死亡した組合員の加盟資格の譲り受けを進め、今年2月の改選で理
事15人のうち過半数が反対派となった。
 ダム建設には実施計画調査の段階で、環境アセスメントや漁業補償が必要。国交省
は6月下旬から環境アセスに備え生物調査を予定地付近で実施しようとしたが、同漁
協は「説明がなく、理事会も同意していない」と反発。調査は中断している。
 同ダムは79年に計画が公表され、関係自治体が水道水確保のために参画を表明。
しかし水需要の停滞で和歌山市が昨年9月に全面撤退を表明し、大阪府も今年1月に
紀の川水系からの取水計画を半減。国土交通省が計画縮小を検討していた。
 熊本県の川辺川ダム建設計画でも、地元漁協が計画に反対、本体着工の見通しは
立っていない。漁業権に詳しい熊本一規・明治学院大教授(漁業法)は「漁業補償が
妥結しなければ国はダム建設には踏み切れない。今回の玉川漁協の判断は着工に向け
ての大きな重しになる」と話している。
 国交省紀伊丹生川ダム調査事務所は「生物調査は中断する。今後も理解を求めてい
きたい」と話している。
(紀伊丹生川ダム建設予定地のカラー写真と紀伊丹生川ダムの説明がありました。以
下はその説明です。)
 79年に計画が公表され、89年から実施計画調査に着手。本体は高さ145メー
トル、幅60メートル、最大貯水量6000万トン。丹生川上流は大型のアユが生息
することで知られ、年間約1万人の釣り客が訪れる。地元料理店にアユやアマゴなど
を直売している組合員もいる。

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紀伊丹生川ダム建設を考える会事務局
木ノ本 豊
TEL & FAX : 0736-36-0660
E-mail : kinomoto@pop.cypress.ne.jp
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◆ネットワーク「地球村」から
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       参 院 選 特 集  !!

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 わたしたちネットワーク『地球村』は、
 永続可能な社会の実現をめざして、様々な活動を行っています。
 そのひとつとして、参議院選立候補予定者のみなさまへ、全国いっせいに
 公開アンケートを実施しました。これまで、誰を選んでいいかわからなかった、
 だから選挙へ行かなかったという方々も、このアンケートを元にどんどん
 選挙に参加してみましょう!とてもおもしろい結果がでていますよ!
 本当に市民が望む社会を実現してくれる人を選ぶことから、
 はじめてみませんか?

  ++++++++++++++++++++
    わたしたち一人一人が政治家を選ぶのです。
    政治を変えるのは、
    まさにわたしたち自身の力なのです!
  ++++++++++++++++++++

 47選挙区のうち、43選挙区でアンケートを実施し、その結果を
 各選挙区の有権者の方々に広く配布、さらに、HPにて公開しています。
 ぜひお知り合いにも伝えてください。そしてみんなで投票所に
 足を運んでみましょう!

  ★参院選立候補予定者へのアンケート結果★
    ⇒ http://www.chikyumura.org/saninsen.html 

☆..:*:・゜' 美しい地球を子どもたちに ..:*:。・:*:・゜'☆:*

ネットワーク『地球村』
  http://www.chikyumura.org
  〒530-0027
  大阪市北区堂山町1-5大阪合同ビル301
  TEL:06-6311-0309 FAX:06-6311-0321
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◆長野県飯田下伊那の有志
   「脱ダム」考える会の準備会開催へ

田中康夫県知事による「脱ダム」宣言を踏まえ、郷土の水をめぐる問題を考え
ようと、飯田下伊那地方の有志らが「脱ダム宣言と伊那谷の治水と利水を考える
会」(仮称)の発足を目指している。近く準備会を開いて正式名称や運営方法な
どを協議する方針。多くの参加者を募集している。
発起人は飯伊地方の田中知事支持者らでつくる「やっしーボランタリーグループ
いいだ」。県治水・利水ダム等検討委員会の一員で理学博士の松島信幸さんを
講師に迎え、5月19日に豊丘村で開かれた「芦部川の治水と安全な飲み水を考え
る学習会」の後、複数の参加者から寄せられた「伊那谷各地のダム計画に関する
情報交換と脱ダム宣言の理念を広める場を持とう」との提案を受け、会の発足を
計画した。
宣言の是非を含めた検証のほか、ダムの必然性や治水、飲み水の安全など、参
加者各自の自由な語り合いの場を作りたい考え。参加希望者は「やっしーいいだ」
事務局の吉川明博さん(電話090−3440−0212)まで。
                         [ 南信州新聞01/07/07]
すでに13日には安曇野スイス村サンモリッツにおいて、
田中知事と保屋野初子さんを迎えて、
県民主催・対話集会「長野県を考えよう・『脱ダム』■公共事業から」
を開催。
 

◆脱ダムネットワークの100万人署名

「公共事業チェックを求めるNGOの会」のホームページ掲示板にも出ていますが、
"長良川DAY"で「脱ダムネットワーク」が集めていた100万人署名、みなさん、
しましたか?
お忘れの方、また、DAYに来られなかった方は署名用紙を「脱ダムネット」の
ホームページよりダウンロードして、ぜひ署名をお願いします。
 http://www.lcv.ne.jp/~katotya/

この「脱ダムネット」HPには、早速"長良川DAY"の報告がUPされています!


◆おすすめ本

「いらない」 ━━ 公共事業にレッドカード ━━
   天野礼子 著  集英社刊  1200円

天野礼子最新刊。
帯に「小泉改革は、この本の何パーセントを実現できるのか。」 by 田中康夫
全国の代表的な「いらない」公共事業と、その再生のためのアイデアが
セットになっている。親しみを感じさせる村上康成さんの絵には、子供たちにも
手にとってもらいたい、という天野さんの気持ちがこめられている。
これを読んだ人は感想を必ず天野礼子に送ってください、とのこと。


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┃それぞれの連絡先へお願いします。
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