****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.33 ******  2001.9.9

〈転載歓迎〉

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≡≡≡@≡.≡≡≡緊急のお願い≡≡≡@≡.≡≡≡
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下記の緊急の要請が川辺川のNGOから発せられています。
「公共事業チェックを求めるNGOの会」では、すでに賛同の署名を
送りました。
会員のみなさまにも、団体・個人共に賛同とご協力をお願いします。

10日過ぎには、提出されるそうなので、急で申し訳ありませんが、
ご賛同いただける方は、なるべく早く、賛同署名の送付をお願いします。

また、E=メールで賛同署名を送られる方は、このメールに返信しないで、
必ず、 
    賛同連絡先:つる 詳子
       TEL0965-32-7359、FAX0965-32-7759
       tsu-ufar@mx7.tiki.ne.jp

宛てへ、お願いします。

〈以下、転載〉
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二見@美しい球磨川を守る市民の会です。

ML/友人などに転載歓迎です。重複受信の方ご容赦ください。

川辺川ダム事業について、2つのお願いがありメールさせて頂きました。
よろしければ、賛同&申し込みをよろしくお願い致します。

【地元の近況】

・熊本の地元新聞社が行った世論調査で、川辺川ダム建設について、8割の人が「建
設中止または凍結」と回答しました。
多くの地元住民がダム建設に疑問を呈している事が明らかとなりました。

・ダム建設最大の受益地とされる人吉市(有権者3万人)で、「川辺川ダムに住民投
票を求める会」が発足。
川辺川ダム建設を推進する市長・議会に対し、住民投票条例の制定を求める署名を実
施し、わずか1ヶ月の署名期間にも関わらず、有権者の半数を超す1万6千人あまり
の署名を集めました。
このような住民の声に人吉市議会が今後どのように答えるのか、目が離せません。
(ちなみに、人吉市長は、バリバリのダム建設推進派です)


【申し込みのお願い】

・以前もご案内しましたが、川辺川ダム建設に絶対反対の意志を貫いている、川漁師
の皆さんを応援しようと、「尺鮎トラスト」が始まりました。
川辺川の最高級の天然鮎は、今が旬の真っ盛りです。
値段も飛び切り高いですが、味はそれこそ天下一品!
本物の鮎を食べて、川を守る運動にご協力をお願い致します。

注文される方への二見からの個人的アドバイス:
確かに尺鮎(超大型鮎)は、大変珍しく貴重なのですが、大きすぎます!(それこ
そ、サバみたい)
塩焼きやバター焼きにされるのなら、中サイズ、小サイズでも十分OKです。

詳細情報や申し込みは、尺鮎トラストのHPからどうぞ。
http://ww71.tiki.ne.jp/~ayutra/index.html


【賛同のお願い】

国土交通省は、川辺川ダム事業について「事業継続の妥当性を評価する」ための「事
業評価監視委員会」を設置しました。
しかし、残念ながら委員会の構成メンバーは、国土交通省により選出された方々で
す。
上記の委員会の評価結果が、単なる「ダム事業継続のためのお墨付き儀式」とならな
いように、申し入れを行います。
以下に、申し入れ文面を掲載致しますので、賛同頂ける方はご連絡をお願い致しま
す。

○団体の場合  団体名、代表名、連絡先
○個人の場合  お名前、肩書きまたは、在住地

賛同連絡先:つる 詳子
TEL0965-32-7359、FAX0965-32-7759
tsu-ufar@mx7.tiki.ne.jp

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平成13年9月○日
国土交通省九州地方整備局
事業評価監視委員会
委員長 樗木 武様 始め各委員の皆様

川辺川ダム事業再評価に関する申し入れ

この度、一定期間を過ぎた事業に対して再評価を行うための「事業評価監
視委員会」が開催されましたことは、時代の変化を照らし合わせると当然と
はいえ、評価されるべき取り組みと考えています。
5年前の「川辺川ダム事業審議委員会」の答申が、地元住民の意見は聞き入
られることなく、公平性、透明性に欠けた審議の結果であったため、その後
この事業に対する住民の疑問と不満の声は拡大、この事業の問題性は一層住
民に認識されてきました。熊本県潮谷知事も「結論を急いで、将来に禍根を
残すことがあってはならない」と慎重姿勢を見せ、最近のマスコミアンケー
トでは、回答者の8割が中止・凍結を求めるという結果となっています。
現在、川辺川ダム事業は、多くの問題を抱えたまま事業が進み進捗率という
既成事実だけが積み重ねられています。このような事業の進め方に対し、
「事業評価監視委員会」が十分な検証もなく、国土交通省や行政の説明だけ
に基づく検証を行い、事業継続のとの答申をだすようなことがあれば、第三
者機関としての責任を果たすことはできないと指摘せざるをえません。

私たちは、「事業評価委員会」が透明性、公平性、科学性をもって、川辺川
ダム事業を検証、評価し、総合的な判断をされますよう、問題点の指摘と申
し入れを行うものです。

川辺川ダムの問題点と現状

@ 平成8年、ダム推進者の推薦する「川辺川ダム事業審議委員会」の公平
性を欠いた答申をもとに強引な工事が進められてきた。
A 接の受益者といわれる利水対象農家の過半数がダムの水は必要ないとし
て、訴訟中である
B 同じく受益者である水害体験者も、ダムによる治水効果に疑問を持ち提
訴中である。
C 川辺川ダム事業は古い計画という理由で、アセスも実施されていない。
国土交通省はアセスに順じた調査を行っていると反論するが、内容は「まず
事業ありき」のもので、アセス法に順じたものとはいえない。アセスを求め
る10万人を超える署名は三月国会に提出され、人吉市議会も「アセス実施
も求める請願書」を採択している。
D 昨年12月に発表された事業認定に対し、「事業認定取り消しを求める
訴訟」が提訴され、結論は出ていない。
E 治水の受益地である人吉市では住民投票を求める署名が、有権者の過半
数を超えて集まり、住民の多くが、この事業への住民参加のあり方を問うて
いる。今後の市議会において審議予定。
F 既存ダムが漁業に与えた被害を熟知している球磨川漁協の組合員の反対
は強く、同意の見込みはない。また、不知火海沿岸漁協もこの事業に強い懸
念を示しており、賛同が得られていない。
G ダムサイト予定地周辺のクマタカの保護をめぐって、その調査法や保全
策について、地元の調査グループと国土交通省の間で大きな食い違いがあ
り、十分な合意が得られていない。
H 国土交通省による住民への説明会は、ダムの影響を懸念する住民より長
年要望があったにもかかわらず、今年になってやっと始められたばかりで、
このダム事業に対し住民がもつ疑問への十分な回答は得られていない。国土
交通省のいう「地元の要望」とは、住民の意見を反映しようとしない流域市
長村長や議員の要望であり、個人的要望の域を出ていない。
I 4つの目的は喪失したダム事業に対し、ダムの公益性とダムにより失わ
れる公益性についての比較、費用対効果の再検証はされていない現状で、
2650億円(関連工事を含めると、総額4100億円)という税金の投入には疑問
が残る。

監視委員会への申し入れ事項

以上、このダム事業の進め方は、どれをとっても地元住民が納得できるも
のではありません。よって、私たちは貴委員会の運営に対し、以下の諸点を
申し入れ致しますので、ご検討下さい。

@ 35年前と現在では、この事業をとり巻く諸事情は大きく変わっていま
す。現在の社会財政情勢や住民意識の変化、悪化しつつある環境など現在の
状況を十分時間をかけて、検証審議下さるようお願いいたします。
A この大きな問題に対し、現場の視察も行わず審議することのないよう、
現地視察を行ってください。
B 現場の声を広く収集されるよう公聴会などを公開で開催してください。
C 透明性確保のため、委員会の公開、情報の開示(個人のプライバシーは
除く)をお願いします。
D 審議の偏りを防ぐため、住民からの情報の収集を積極的に行ってくださ
い。また、住民からの資料の検討も委員会で公開で行ってください。
E 審議の偏りを防ぐため、住民が推薦する委員会以外の専門家・学識経験
者・参考人からの意見の徴収、十分な時間と回数をかけて行ってください。
F 委員会の実施日程については、事前に公表し、住民が傍聴できるように
して下さい。
G 委員会で配布された資料について公開し、住民が閲覧・複写できるよう
にして下さい。

以上の申し入れに対し、委員会でご検討いただき、○月○日まで下記宛て
ご回答下さるようお願いいたします。

回答書送り先:美しい球磨川を守る市民の会 代表出水晃
(住所:・・・・・・・・)
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