****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.46  ******  2002.1.23

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│転載転送歓迎│
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━━━━天野礼子のニュース解説と結集要請━━━━
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天野礼子代表が最新のニュースを元に、ダムをめぐる情勢と、
全国の不要な公共事業にNOを突きつけるために、今、NGOが
とるべき行動を呼びかけています。
今すぐこちらをご覧下さい!
 http://www.ktroad.ne.jp/~kjc/020122ama.html

皆さんのご意見や情報を、「公共事業チェックを求めるNGOの会」
ホームページ掲示板や事務局までお寄せください。
お待ちしております。
  E-メール  kjc@mx1.ktroad.ne.jp
     FAX          058-271-8279


☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★「脱ダムシンポ・2002・愛知」のお知らせ
★笹子ダム、中止決定!
★清津川ダムでは
★長良川河口堰導水問題
★「ジュゴン保護キャンペーンセンター」からのお知らせ
★「千葉の干潟を守る会」からのお知らせ
★川辺川 その後
★おすすめサイト

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◆「脱ダムシンポ・2002・愛知」のお知らせ

 ━━脱ダム日本を作るには、いま!何が!必要か━━
 脱ダムシンポ 2002 愛知 
      ★まず、声をあげよう。ダムはムダだと!!★

アメリカでは環境保護のため、ダムを壊して元の川に戻そうという運動が
世論の支持を得て、社会的に認知され、積極的に進められつつあります。
しかし、日本では相変わらず目的が不明確なダム造りが進められ、貴重
な自然が破壊され続け、時代遅れの悲惨な状況が続いています。
日本経済の破綻回避には、公共事業の見直しが必須にもかかわらず、
「水需要がないまま工事中の徳山ダム」「建設強行寸前の川辺川ダム」な
ど問題山積のうえに、さらに愛知県奥三河では自然を破壊する「設楽ダム」
が治水・利水の名目で、建設そのものを目的に、計画決定されてしまいまし
た。 このような状況の中で、長野県の田中知事による「脱ダム宣言」は全
国的な反響を呼び、賛同する市民の声はかつてない広がりをみせています。
長野からの呼びかけに応え、この愛知からも「脱ダム日本」の烽火(のろし)
を高くあげ、全国に向けて「脱ダム愛知」を宣言すべく、以下の要領で「脱ダ
ムシンポ2002愛知」を企画しました。
県民のみなさま多数が参加されますよう、こころから呼びかけを致します。

日 時 2月24日(日) 午後2時から5時まで

会 場 愛知大学:車道校舎・3号館3階336教室
      【名古屋地下鉄:桜通り線・車道下車・徒歩2分/開場:1時半〜】

主 催 設楽ダムを考える名古屋の会  (参加費 500円)

講 演 天野礼子氏(アウトドアライター)
       タイトル「世界最先端のダム事情から日本のダム行政を斬る」 
     他
          
シンポジウム タイトル「脱ダムの必要性、可能性そして運動」  
 パネリスト  天野礼子氏 野上徳宏氏 大塚之稔氏 高垣英明氏

詳細は「公共事業チェックを求めるNGOの会」HPでご覧下さい  
http://www.ktroad.ne.jp/~kjc/020122datudamuaiti.html

問合せ先 「設楽ダムを考える名古屋の会」 
***************************************
宮永まさよし 
〒451−0013 名古屋市西区江向町1−60 
TEL&FAX 052-524-1586
E−Mail: kaisho1@violin.ocn.ne.jp 
WEBサイト  http://washida.net/shitaradam
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♪天野代表からの要請にもある通り、全国に“脱ダム”のネットワークを
張り巡らせることが、今、求められています。
長野からの「脱ダムネット・ジャパン」100万人署名の輪をひろげ、
反ダム・反公共事業の手を結び合いましょう。


◆笹子ダム 建設中止決定を知事が表明!
   ―― 大規模事業で初 「社会情勢変わった」

山梨県が大月市笹子町に建設を計画していた笹子ダムについて、
天野建知事は22日、「社会経済情勢が変わった」として建設中止
を正式に表明した。天野知事は昨年12月、水道水利用の必要性
が薄れたことやダム建設費の増額などを理由に挙げて建設を中止
する意向を示しており、「中止が妥当」とする県公共事業評価委員
会の答申を受け、正式に中止を決めた。
事業費が100億円を超える大規模事業で県が自ら建設中止を判断
するのは初めて。
県ダム建設室によると、笹子ダム建設事業は水道水整備と治水対
策を目的とし、1989年4月に着手。しかし、最終的に給水人口は当
初計画の三分の一まで減少し、地元の意見集約が図れなかった。
治水についても、ダム建設の事業費が当初の85億円から100億円
に増加するのに対し、河川改修は新工法導入に伴い、約129億円か
ら約85億円に減少。ダム建設と河川改修の事業費が逆転し、ダム
の優位性が失われた。
               【山梨日日新聞より 2002/01/23】


◆清津川ダムでは
    ★ダム予定地住民が反対署名★

国土交通省が南魚湯沢町に計画している清津川ダムの水没予定地、
三俣地区の住民・地権者合わせて46人が、近く同ダムの代替案を含
め事業内容を再検討している専門委員会に、建設反対を訴える署名
簿を提出することが22日、明らかになった。
同計画をめぐっては、同地区住民でつくるダム対策協議会が、昨年、
ダムが建設された場合の移転先などについて国、県、同町と初めて
協議した。
同協議会は賛否いずれの立場も取っていないが、一部とはいえ水没
地区住民が明確に反対を表明したことは、ダム建設に向けた動きに
大きな影響を与えそうだ。
                   【新潟日報より 2002/01/23】


◆長良川河口堰導水問題

「鈴鹿の安全でおいしい水を守る会」が昨年11月に12616人の署名を
添えて提出した長良川河口堰からの導水計画の中止などを求める要望
書に対する市長回答が22日、あった。
同会は市内の主婦らが中心に活動しており、昨年11月に
@長良川河口堰からの水を水道水に入れない
A水源保護条例を策定し、自己水源を維持し、安全でおいしい水を供給
 してほしい
B長良川河口堰からの導水計画を県にやめさせる
と要望していた。

加藤栄市長は「@不安定な地下水を補完するなど安定した水源確保
A渇水、水源汚染災害に対する危機管理B鈴鹿川沿いの井戸の保護
などの理由で、新規受水は大きな施策の一つである」とし、事業への理解
を求めた。
12616人の署名について、加藤市長は「重く受け止めるとともに、水道行
政に反映させていきたい」とした。

「鈴鹿の安全でおいしい水を守る会」メンバーからは「水質が安全であると
いうデータが欲しい」「長良川河口堰からの受水計画の延期が決まってい
るのであれば、市の水需要予測を公表して」など資料の情報公開を求め
る声が多く上がった。同市と同会は今後も、意見交換を続けていく。
                      【伊勢新聞より 2002/01/23】

 
◆「ジュゴン保護キャンペーンセンター」からのお知らせ

12月27日の普天間代替施設協議会で、新基地の建設場所について
「地元の意向を踏まえリーフ上」と合意されました。リーフ上基地建設は、
サンゴ礁とジュゴンの餌場である藻場を破壊し、ジュゴンを絶滅に追いやる
にもかかわらずです。
2月3日に名護市長選が行われます。今回の名護市長選では、「環境破壊の
基地建設を許すか否か」と共に「基地とセットのばら撒き公共事業ではなく、
ジュゴンをはじめとする自然環境と共存する地域の振興が出来るかどうか」が
大きな焦点になると考えます。
こうした中で、ジュゴンをはじめとするやんばるの自然環境を生かした地域の
振興の可能性とあり方について、シンポジウムが開かれました。

 地域振興をめぐり、やんばるシンポジウム[沖縄タイムス 2002/01/21から]
        〜工事は自然再生型に〜

 ジュゴンやヤンバルクイナ、ノグチゲラなど貴重な動植物の宝庫であるやんば
るを生かした地域振興を考えようと、「やんばるの自然と地域振興」(主催・ジ
ュゴン保護基金委員会、ジュゴン保護キャンペーンセンター)が二十日、名護市
の港区公民館で開かれた。
 世界自然保護基金日本委員会(WWFJ)の花輪伸一さんは国際自然保護連合
(IUCN)がジュゴンと、やんばるの自然を調査・保護するべきだと勧告した
ことに言及。「政府も目指している自然再生型の公共工事を名護でも行うべきだ」
と指摘した。
 「霞ケ浦・北浦をよくする市民連絡会議」の飯島博事務局長は、地元の小学生
や漁業組合、森林組合から企業、自治体、国土交通省まで巻き込んで、日本で二
番目に大きい湖である霞ケ浦の環境を回復させつつあることを報告。
 「環境を回復させる公共工事で本年度は六十億円の国の予算がつき、事業を地
元の土建業者に発注。地元の木材を使用し、雇用はさらに拡大した」と説明。
「地元の主体的なアイデア、取り組みが地域を変える」と語った。

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また、27日には名護市民にジュゴン保護を訴えるウォークを企画しました。
ふるってご参加ください。

・1月27日、ジュゴンちゃんぷるウォーク
時間−12時集合、12時30分出発
場所−名護市役所前広場
主催−ジュゴン保護基金委員会、ジュゴン保護キャンペーンセンター
後援−WWFジャパン

これらのイベントを成功させるためのカンパを集めています。
賛同していただける方はよろしくお願いします
郵便振替口座:00140−9−660199(ジュゴン保護キャンペーンセンター)

ジュゴン保護キャンペーンセンター
http://love-dugong.net/campaign/


◆「千葉の干潟を守る会」からのお知らせ

●第1回「三番瀬再生計画検討会議(仮称)」
  日時:1月28日(日)18:00〜
  会場:千葉県文化センター  3階大ホール
  主催:千葉県
  先着250人まで傍聴可能 (傍聴者も発言の機会があるはずです。)

●第8回「川口環境大臣と語るタウン・ミーティング」
  日時:2月2日(土) 14:00〜16:00
  場所:幕張メッセ国際会議場(コンベンションホールA)
  内容:川口環境大臣によるプレゼンテーション
      ディスカッション「環境省・環境行政に望むこと」
  主催:環境省
  入場無料、定員400名(申し込み先着順)
  問い合わせ、申し込み
   (財)水と緑の惑星保全機構
       Tel:03-3503-7743  Fax:03-3500-3841
       E−mail  mizumidori@gea.or.jp

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千葉の干潟を守る会 
 ★千葉の干潟を守る会「三番瀬を未来に残そう」
     http://www2.justnet.ne.jp/~sanbanze/
 ★Eメール   sanbanze@ma2.justnet.ne.jp
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◆川辺川 その後

県の収用委員会には21日までに、575通の意見書が提出された。
大半が漁業権収用に反対する漁民から出されたもので、この異例の
多さには組合員の川への愛着と、収用という強権発動に対する不信
感が強く現れている。

アユ漁を三十年以上続けている八代市の六十歳代の組合員は「荒瀬
ダムなどの影響で、アユの漁獲量はこの三十年間に十分の一に減った。
辛うじて漁ができているのは川辺川の恩恵。漁業権を補償金で売り渡
すことはできない」とつづった。
人吉市の六十歳代の組合員は「交渉で国と執行部が合意した補償額
を組合員数で割った額は、私の二年分の漁獲収入にも満たない。人
生の四十年を川漁師に専念し、孫の代まで続けたとして、百二十年分
が補償されなければ納得いかない」と訴えた。

一方、朝日新聞社が実施した流域19市町村の議員アンケートでは、
62%が推進姿勢の一方で、議会と住民意識とのずれを指摘した議員
が63%に上った。
国交省は議会の促進要望を事業推進のよりどころにするが、アンケート
の結果は決して一枚岩ではない議会の「意思」を浮き彫りにした。
その一人は、「それぞれが一住民に帰ったら必ず反対と思う。しかし
選挙で当選したい議員は、確実な集票のため業者の求める方へ活動
した方が有利」
「反対だが、苦渋の決断をした五木、相良両村民の大きな賛成の声を
聞く時、表で反対の声をあげる強さを持ち得ない」

こんな議員たちによって、川辺川は殺されようとしている。


◆おすすめサイト

来る2月3日投票の名護市長選にジュゴン保護キャンペーンセンター
代表の宮城康博さん(名護市議)が平和、環境、民主主義を守る
統一候補として1月3日立候補表明されました。
宮城康博さんは4年前の名護市民投票のリーダーであり、それ以降も
名護市議として「市民の声が生きる市政」の実現のために奮闘されて
きました。また、基地ではなく自然環境との共存を通じて、市民の生きる
力が発揮できる地域づくりを目指して、ジュゴン保護の取り組みにも
積極的に取り組んで来られました。宮城康博さんの当選は、全国の平和、
環境、民主主義を求める全ての人々にとって大きな意味を持つと考えます。
残り少ない日程ですが、ご協力をお願いします。

*市長選の詳細は以下のホームページに詳しくのっています
 http://yasu.ne.nu/

・沖縄・名護の知り合いの方に声を掛けてください
・支援カンパにご協力をお願いします
 市民選対で約400万円必要だといわれています。
・団体個人での推薦など、支援の声を現地に届けて下さい
 全国的な支援を今こそ集中して下さい

*名護現地の市民選対(宮城やすひろとぶりでぃの会)の連絡先
 名護市大南2-8-2-101
 TEL-0980-53-7081、FAX-0980-53-7083
 郵便振替口座 −01750-1-32163(ぶりでぃの会)



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┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
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      tel 058-272-8495
      fax 058-271-8279
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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