****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.51  ******  2002.4.10

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│転載転送歓迎│
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☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★「諫早干潟緊急救済東京事務所」からのお知らせ
★「千葉の干潟を守る会」からのお知らせ
★「メコン・ウォッチ&地球の友ジャパン」から
★八代市長に中島氏、川辺川ダム反対訴え初当選
★福井県中池見湿地の保全決定!
★〜語り人の詩〜プロジェクトのご紹介

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◆「諫早干潟緊急救済東京事務所」から

<干潟を守る日2002 in 東京>

政治は有明海を救えるか――水門の常時開放を求める市民・漁民集会

●日 時:2002年4月16日(火)PM6:30(開場PM6:00)
●会 場:星陵会館ホール(最寄り駅・地下鉄永田町/国会議事堂前) 
●参加費:1000円(資料代)

 “有明海異変”の一因と見られている諫早湾干拓事業について、昨年、二つ
の第三者委員会は、事業の環境への影響に懸念を示した見解をまとめました。
また、有明海再生には、干潟の復元とともに、潮流・潮汐の回復が必要である
ことも次第に分かってきました。しかし、農水省はこれらの声を無視するかの
ように干拓工事を再開し、第三者委員会から提言のあった中・長期の水門開放
調査の実施については消極的な態度を示しています。
 異変が一段と深刻化する中、このような歪んだ行政を正し、真に有明海再生
につながる政策を実行していくことが、政治の大きな課題です。それはまた、
構造改革が叫ばれる今日、その真価を問われる課題とも言えます。
 政治は瀕死の海を救えるか。市民、漁民と国会議員が共に考えていきます。

■プログラム(予定)
●報 告・・・・・・諫早湾干拓問題の現状
           陣内隆之(諫早干潟緊急救済東京事務所)
●報 告・・・・・・有明海漁民からのメッセージ
●講 演・・・・・・今、政治に問われるものは何か
           宮入興一(愛知大学経済学部教授)
●インタビュー・・・谷津義男・前農水大臣に聞く(予定)
●ディスカッション・政治は有明海を救えるか
          〜与野党議員代表による所信表明と討論〜
           司会:錦織 淳(弁護士)

●主催:諫早干潟緊急救済本部/諫早干潟緊急救済東京事務所
    有明海漁民・市民ネットワーク
●お問い合わせ:諫早干潟緊急救済東京事務所
 〒171-0032  東京都豊島区雑司が谷3-7-3 ベルビュー目白701
 TEL/FAX 03-3986-6490 E-mail isahaya@msj.biglobe.ne.jp
 ホームページ http://www2s.biglobe.ne.jp/~isahaya/

(星陵会館の地図は下記のURLをご覧ください)
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.40.24.524&el=139.44.38.675&width=500&height=
500&la=0&sc=2

※本メールの転載を歓迎します!

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諫早干潟緊急救済東京事務所&
有明海漁民・市民ネットワーク
陣内 隆之
TEL/FAX共通 0471-54-5629
E-mail  bi5t-jnni@asahi-net.or.jp
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◆「千葉の干潟を守る会」から、シンポジウムと調査会のご案内

◎“千葉の干潟を守る会・外環反対連絡会 30周年記念”

<2002年干潟を守る日参加行事>
―――― 市民から問う 環境破壊 ――――
                   〓埋め立て&巨大道路〓

三番瀬の埋め立て計画を中止させた運動の柱として活躍されてきた
大浜清さん。30年間、国、県そして市の外環道路建設を食い止めてきた
外環反対連絡会の中核、高柳俊暢さん。お二人のお話を軸に、都市と
環境の問題点と未来について、皆で考えたいと思います。

日時:4月13日(土)PM1:00〜4:30
場所:海神公民館(Tel:047-420-1001)京成海神駅徒歩3分
参加費:500円(資料代)
パネラー
 ・大浜 清    (千葉の干潟を守る会)
 ・高柳 俊暢  (外環反対連絡会)
 ・竹内 壮一  (三番瀬を守る署名ネットワーク)

主催:千葉の干潟を守る会、外環反対連絡会

後援:日本自然保護協会、WWFジャパン、JAWAN、公共事業チェック議員の会
    公共事業チェックを求めるNGOの会

《参加団体》
 三番瀬を守る署名ネットワーク、千葉県野鳥の会、三番瀬を守る会、千葉県自
 然保護連合、ジュゴンキャンペーン千葉、市川緑の市民フォーラム、他

お問い合わせ
 千葉の干潟を守る会(田久保) Tel/Fax 047-434-9824
 外環反対連絡会(川島) Tel/Fax 047-372-8932


◎第2回 市民による三番瀬(猫実川河口域)調査

日 時:4月28日(日) 10:00〜13:30

集 合:市川塩浜護岸に午前10時
     (JR京葉線「市川塩浜駅」下車徒歩約5分)

調査内容
 (1)底質調査……海底泥を10カ所ぐらい採取し、においや色、有機物質、底生
            生物などを調べます
 (2)底生生物……種名、個体数、湿重量などを調べます
 (3)潜水調査……海に潜って、生物の採集などをおこないます
 (4)鳥類調査……鳥の種名や量、採餌場所、休息場所などを調べます
 (5)プランクトン……プランクトンネットをひいて、種名や量を調べます
 (6)その他………

主 催  千葉の干潟を守る会、三番瀬を守る会、 市川三番瀬を守る会、
      市川緑の市民フォーラム、三番瀬を守る署名ネットワーク、
      千葉県野鳥の会、千葉県自然保護連合ほか

連絡先
  TEL・FAX 047-453-4987 牛野

詳しくは→ http://www2.justnet.ne.jp/~sanbanze/moyosi.html#neko


◆「メコン・ウォッチ&地球の友ジャパン」から

 【ストップ!ヒンクルート&ボーノーク】――― プロジェクトは憲法違反!

プラチュアップキリカン県の2つの石炭火力発電所計画=ヒンクルート&ボーノ
ークについて、タイ政府はタイ正月(4月13日)までに結論を出すと報道されて
います。それに先立ち、国家人権委員会は、これらのプロジェクトは、「新憲法
下で規定されている現地住民の人権や参加の原則に違反して進められようとして
いる」という見解を示しました。

新憲法下で発足した独立委員会の1つである国家人権委員会が違憲という見解を
出したことの意味は大きいです。そんなプロジェクトに日本企業がこぞって投資
をし、あろうことか、国際協力銀行や日本貿易保険が融資や付保を検討している
ことは、情けないの一言につきます。

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「権利の侵害」
『ザ・ネイション』2002年3月28日

昨日(3月27日)、国家人権委員会は、論議を呼んでいるタイ南部の三つの電
力事業計画について、政府が現地住民の権利を侵害したと述べた。この電力事業
計画とは、ヒンクルートとボーノークの二つの石炭火力発電所およびタイ・マレ
ーシア・ガス・パイプラインである。
大学教員でもあるSaneh Chammarik国家人権委員会委員長は、建設予定地での血
なまぐさい衝突を避けるためにもタクシン・チナワット首相が過去の「間違い」
を正し、新憲法の原則にのっとった適切な行動を取るべきである、と述べた。

国家人権委員会は新憲法下で発足した六つの主要な独立委員会の一つであるが、
今回のようにまとまった提言を提出するのは二年前の発足以来初めてのことであ
る。
Saneh委員長は会見に集まった記者団に向かって、「これらの建設計画は新憲法
下で規定されている現地住民の人権や参加の原則に違反して進められようとして
いる」と語った。
また、委員の一人であるAmphorn Meesuk女史も、「私たちの調査では、現地住民
は初期段階で計画について知らされておらず、その後も矛盾する情報を与えられ
混乱していた」と述べた。

Saneh委員長は、政府に対して、住民の要求にしたがって計画を再考するよう要
請した。(中略)
「経済的要因のみに基づいて決定を下してはならない。正義と倫理も必要だ。こ
れは警告であり、私たちが政府と現地住民に向けて発したメッセージなのであ
る」とSaneh委員長は付け加えた。

(翻訳:土井利幸/タイ・ウボン大学教員)

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このプロジェクトをめぐる詳しい情報は、下記のホームページをご覧下さい。

▼出資企業
トーメン
http://www.tomen.co.jp/release/text.htm
中部電力
http://www.chuden.co.jp/torikumi/newbusiness/fr_pre2001_0817_02.html
豊田通商
http://www.toyotsu.co.jp/
電源開発
http://www.epdc.co.jp/news_release/news/news165.htm

▼NGO/PO
メコン・ウォッチ(日本語)
http://www.jca.apc.org/mekongwatch
久世宣孝氏の精力的な現地情報発信(日本語)
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/9168/welcome_jp.html
グリーンピース東南アジア(英語)
http://www.greenpeacesoutheastasia.org/
プラチュアップ・ノー・コール(タイ語)
http://www.prachuabcoal.com/

この件に関するご質問やご要望などは下記までお気軽にお問い合わせ下さい。
<日本>メコン・ウォッチ 松本・福田
〒110-8605 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル5階
電話 03-3832-5034 ファックス 03-5818-0520
電子メール mekong-w@co.xdsl.ne.jp
<タイ>ウボン大学 土井利幸
電話 66-9-502-4963(携帯)
電子メール toshi-doi@mtd.biglobe.ne.jp



◆八代市長に中島氏 川辺川ダム反対訴え初当選!

市長辞職に伴う八代市長選は7日、投開票され、無所属新人の中島隆利氏
=民主、自由、社民推薦、共産支持=が他の4候補を抑え、初当選した。
中島氏は唯一川辺川ダム反対を打ち出し、他候補との違いを明確化。
「市民第一主義」で運動を広げ、非自民票を結集したことが勝因となった。
中島氏は同市大村町の選挙事務所で「川辺川ダムは必要ない。新しい八代づくり
を市民第一主義で進める」と喜びを語った。
中島氏は唯一の非自民系候補で、自民票が他の4候補に分散する中、推薦や支
持を受けた各党のほか、労組の支援も受け、幅広い支持層を総動員した選挙戦
を展開。川辺川ダム反対や地元企業優先の経済策などを唱え、ダム反対派市民
や一部の企業家票も取り込んだ。

初当選を決めて一夜明けた8日、地元環境団体やダム反対派市民は建設阻止へ
の期待を寄せ、球磨川流域の首長でつくる「川辺川ダム建設促進協議会」からの
離脱を求める声も上がった。一方で、ダム推進の球磨川漁協幹部や市職員など
の間には、戸惑いの声が漏れた。

ダム反対派の「美しい球磨川を守る市民の会」の出水晃会長は「(促進協から)
抜けてもらうのは当然だ。前市長とは180度違う。劇的な変革が起きる」と期待。
やつしろ川漁師組合の毛利正二代表も「早急に(離脱を求める)要望書を提出
する」と意気込んだ。
一方、建設容認の球磨川漁協の木下東也組合長は「市長とダムとは無関係。国は
法律に基づいて手続きを進めている。法律を曲げることはできない」。別の容認派
総代も「強制収用裁決申請の前だったら何とかなっただろうが、時機を逸してい
る」と述べた。          【熊本日日新聞より】


◆福井県中池見湿地の保全決定!

中池見湿地は福井県敦賀市の市街地東に隣接し、里山に囲まれた広さ25haの
湿地。日本から急速に姿を消しつつある生き物たちと、フィールド・ミュージアム
(野外博物館)として気軽に触れあえるところです。また、研究者にとっては中池
見湿地の動植物、地形地層は興味深いもので、最近は国外からも関心を呼ん
でいます。そこに大阪ガスが計画していた、LNG基地建設に対し、地元住民や
自然保護団体からは反対運動が起きていました。

大阪ガス(株)は、4月9日午前、中池見湿地でのLNG基地計画を中止すると発表
しました。

大阪ガスは今後の中池見については白紙の状態であるとし、「関係当局と相談し
ながら検討する」としています。また保全エリアについては、「企業とすれば撤退
も考えており、そうならざるを得ないようだ。他の用途を含め考えていく」との考え
を示しました。

今後の保全活動とラムサール条約への登録が期待されます。

詳しくは→ http://iwakuma.ecn.fpu.ac.jp/nakaikemi/sintyaku.htm

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中池見湿地トラスト ゲンゴロウの里基金委員会
 http://iwakuma.ecn.fpu.ac.jp/nakaikemi/nakaikemi.html
JPCC「湿原の風」
 http://homepage2.nifty.com/jpcc
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◆「〜語り人の詩〜 プロジェクト」 
   ・・・・ 泡瀬埋め立てを契機に手づくりCD配布へ

人間(人類)が増えていく限り自然が破壊されたり消滅したり、また貴重な
文化が衰退していくことは避けられない現実です・・。
しかし我々は高等な知能を持った人間です。
そういう悲しい現実を最小限度に留めることの出来る知識と技術、
そして真心を持っていると信じております。

‘メッセージ 〜語り人の詩〜’という曲を仲間達で作りました。

今現在の間違った選択の最終的な被害(付け)を被るのは、未来を担う
子供達・・・そう、我々の子孫達ということを決して忘れてはいけません
「忘れかけた自然の恵みへの賛歌、そして母なる大地への感謝の気持ちを
語り繋いでいこう!生きているのは人間だけでじゃないんだ!
共存していこう!子孫達の為にも・・」というメッセージを込めました。

ボブジー、池間凡子、森田泰昭と井上卓(琉大付属病院医師)
の4人が発起人となり各方面に呼びかけ、
賛同する素晴らしい仲間達(38名)とレコーディングをしました。
バンド名?は<ア〜サ〜ズ>です。
制作資金も仲間内だけでカンパを募り確保しました。 
純粋な一般民衆によるプロジェクトです。
CDを500枚限定制作し、総て無料配布します。

この曲を聴いて、このプロジェクトを通じて1人でもこれらの問題に
無関心だった市民の皆さんが興味を覚え、真剣に考えてくれることを
心から願います。まだまだちゅら島沖縄は健在ですよ!

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お問い合わせは
 ボブ石原 Tel:098-939-1773
http://www5b.biglobe.ne.jp/~bobzy/sub52.htm
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┃各NGOからのお知らせ等に関しては、お問い合わせ・その他については
┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
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  公共事業チェックを求めるNGOの会 
      tel 058-272-8495
      fax 058-271-8279
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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