****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.52  ******  2002.5.9

┌──────┐
│転載転送歓迎│
└──────┘

☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★沖縄から「大宜味海学校」のご案内
★「四日市・大討論会」のご案内
★<緊急報告>湧水の幻の湖「ふじみ湖」
★「ATT流域研究所」 から「千曲・信濃川エコツアー」のお知らせ
★「メコン・ウォッチ」から「ラオスのホアイホダム」について
★徳島県知事に太田氏が当選!

=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

◆沖縄からイベントのお知らせ  〓〓大宜味海学校〓〓 

みなさんご承知のように、山では大保ダム(国)の本体工事着工が今年度末か
来年度はじめに控え、海ではその残土を利用した埋立計画が進んでいる大宜味
村。事業主体である村は間もなく公有水面埋立免許を県に申請する段階にきて
います。
そこで、急遽以下のイベントを企画しました。まずは村内外、推進、慎重、反対
の立場を問わずみんなに現場を知ってもらいたいという「大宜味海学校」の
開催です。

梅雨入り直前の週末で各地でイベントがめじろ押しですが、是非大宜味におこ
しください。埋立免許のやり取りが行なわれている現在、もう一つの流れを大
きくするには皆さんの応援が欠かせないのです。万障お繰りあわせの上、友
人、ご家族お誘い泡瀬の上ご参加いただけますようお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■日時/5月11日(土)10時30分から夜まで
■集合場所・時間
  塩屋漁港駐車場(国道58号名護方面より左手)、午前10時

プログラム
 1 浜辺の自然観察(10時30分から)
 2 昼休み(12時から)
 3 講演「海人・大宜味の海を語る」(13時から)
 4 ビーチクリーン(14時から)
 5 紙芝居(14時30分から)
 6 講演「ウミガメの話」(15時から)
 7 自由時間(スケッチ大会、生き物クイズ、食材探しなど)(16時から)
 8 交流会(ミニライブ等)(17時から)
 
■持参するもの
  帽子、タオル、スケッチの道具、水筒、弁当(近くで買えます)など
■雨天時
  近所の白浜公民館と海を併用する予定です。集合時間・場所は同じ。
■参加費/無料(カンパ歓迎)
■主催/大宜味を愛さする会
■問い合わせ/
   前日まで0980ー50ー2626(福田)
         niji@crux.ocn.ne.jp
   当日090ー5384ー1001(金城)


◆「四日市・大討論会」のご案内

日 時:2002年5月19日(日) PM1:30〜4:30
場 所:四日市市 総合会館8Fホール
資料代:500円

問題その1、まだまだ終わらない長良川河口堰・水道問題。
  昨年6月に374億円の工事延期を決めた県企業庁。
  四日市も鈴鹿も長良川河口堰の水は要らない。
  知事が指名した「負の遺産」を処理するために。
        
問題その2、市町村合併、私たちにも発言する権利がある。
  四日市と鈴鹿の大合併が新聞記事を賑わしている。
  私たちにも意見を言わせて。
  この合併のことがよく知りたい。
        
コーデイネーター  伊藤達也(金城学院大学教授)
ゲスト・発題者   河村たかし衆議院議員
                  (愛知県選出、歯に衣きせぬ熱血政治家)
ゲスト・発題者   保母武彦(島根大学教授)

 ※ゲストは講演終了後パネリストに参加

パネリスト 
 ・四日市市長またはその代理者
 ・ 鈴鹿市長またはその代理者
 ・天野礼子(長良川河口堰をやめさせる市民会議代表)
 ・成田正人(北勢軽便鉄道をよみがえらせる会)
          
呼びかけ人  
 大森めぐみ・成田正人 他

詳細はKJCホームページで ↓
     http://www.ktroad.ne.jp/~kjc/020417yokkaiti.html

*********************************
お問い合わせ
 大森めぐみ  TEL (0594)42-3898 
          omm@kuwana.ne.jp
*********************************


◆<緊急報告> 皆さまのお力を貸してください!
   ___________________
    ■□湧水の幻の湖 発見!      ◇■
    □◆  それが共同処分場になります■□
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
茨城県笠間市に、全国的にもまれな、湧水だけの、しかもほとんど知られていない
幻の湖があります。「ふじみ湖」と名付けられました。
約3万平方メートル、水深39メートル、湿地帯をともない、青く透明で、井戸水よ
りも美しく、関東の摩周湖とも言われております。
希少生物の宝庫で、オオタカもいます。
特にトンボの種類と生息個体密度は、全国有数とのことです。
オゼイトトンボは尾瀬よりも多いといわれ、生息の南限です。
里地のため、成虫を観察できる期間が高原よりも長い、というのも特徴です。
そのほか、タガメ・ゲンジボタルのほか、オオタカ・ハイタカ・ノスリなどのタカ類
やヤマセミ。周辺の森にはオオムラサキ・トウキョウサンショウウオ。
すぐ下の涸沼川(ひぬまがわ)には、ギバチも生息。
植物では、シラン自生地北限であり、コクラン・ヒトツボクロも自生しています。

本当に素晴らしい自然です。こんなところがあったとは!
低山に位置しているため、気温はおだやか。湧水と、満々たるボリュームの湖水によ
り、水温は安定。
表面から流入している沢は一本もなく、それでいてどんどん、水があふれ、湿地を形
成しているのです。

東京から1時間半、車いすの人でもプチ尾瀬を観察できる、格好のバリアフリー自然
観察公園として、比類ない立地条件です。

今は、東京の砂利業者が持っておりますが、かつては国有林でした。
この湖が流域住民に知られないうちに、最終処分場になります。
9市町村の水源である、涸沼(ひぬま)川の奔流に隣接する高台にあり、湧出する水
はすべて本流に流入しています。密集する住宅の井戸水にも直結してます。
農業用水でもあり、首都圏の貴重な汽水湖・涸沼(ヒヌマイトトンボが生息)と名勝
・大洗海岸へと注ぎます。
さらに、景観工学の専門家が、世界に唯一と賞賛する、低山の里山を一望する絶景の
高台には、ガス化溶融炉も併設されます。
採石跡地という理由で。
この用語から来る語感から、だれも湖の存在を知りません。
行政は、資料の中で、湖の存在を一切公表せず、所在地も福田地区の採石跡地とする
だけで、明確にしておりません。
地図からも消し始めました。 

湧水の湖の、ミネラル水を捨て去り、地下水を遮水し、わざわざ採石で埋め戻し、
そこに産廃を埋めるそうです。
県民はほとんど、市民もようやく知り始めました。

 素晴らしい湖です。
ある、尊敬する識者は言いました。
「水がきれいとか、風景がいいとか、そんなレベルじゃない。生き返る・・・生き返
るんだよ、この湖に来ると。」

 この湖は守れます。半年後に着工と、県はものすごい勢いですが、全国の人が知る
ところとなれば、必ず延期になるはずです。
お力をお貸し下さい。
何より、公共事業の過去、現在、未来を考える上で、国民が、知識水準にかかわらず
学習するという意味では、諫早、藤前以上にわかりやすい事例です。
ブルーサファイアのようなオアシスを埋めて処分場を作るとすれば、世界初の暴挙だ
そうです。小学生からもブーイングが出ております。

続報します。とりあえず、既存の処分場反対ではなく、湖保存賛成のHP、こちらを
ご覧下さい。
     http://hujimiko.hoops.ne.jp/

日本自然保護協会様にもご協力いただき、5/1付けの会報で1ページ分のスペース
を頂き、紹介記事が掲載されます。
また、市民や周辺住民向けに、カラーのチラシも11、000枚作成いたしました。
地元福田地区も、推進する行政担当者にいじめ抜かれて、元気を失っておりました
が、湖の価値が徐々に認識され、守ろうという機運が高まってきました。

市内と下流流域ではもちろん、処分場反対運動団体も、活動しています。
よりによって、難工事でコストが莫大で、安全上も最悪、しかも9市町村の水源、汽
水湖涸沼の上流に隣り合わせのこの場所に、なぜ決めたのか。

5月19日には市長選があり、この湖の問題が最大の争点となります。

♪この湖の存在を広く皆さんに知っていただくことが力になります。
友人やお知りあいの団体などへの転送をお願いします。
お近くの方はぜひ現地をご覧になって、KJCの掲示板にもご報告ください!


◆千曲・信濃川エコツアー  
         ── 公共事業を考える ──

日時:2002年6月1日(土)〜2日(日)
  @6月1日(土)AM8:00東京・小金井公会堂前集合
    〜前橋グランドホテル(栃木、群馬県参加者合流)
    〜朝日酒造(新潟県越路町、新潟、山形県参加者合流)
    〜JR小千谷発電所〜宮中ダム
    〜信州・秋山郷(栄村高橋村長の講演「公共事業に頼らないむらおこし」)
    宿泊交流会
  A6月2日(日)
    草津温泉〜吾妻渓谷〜八ッ場ダム建設予定地(川原湯温泉柏屋で交流会)
    〜前橋グランドホテル〜小金井公会堂解散(PM7:00)

参加費:29,880円(一泊四食付)
申し込み:先着24名(空席9名のみ)、郵便振替で参加費振込み。

*ご希望の方に「実施要項」を送付します。

主催 ATT流域研究所

**********************************
お申込み・お問い合わせは
 ATT流域研究所
   042−381−7770(TEL/FAX)
   attbri21@oregano.ocn.ne.jp
**********************************


◆ラオスのホアイホダムが侵食でダメージ

ラオス南部のホアイホ水力発電所に関するニュースです。
ラオスの南部に完成したホアイホ水力発電所(150MW)は、外国の援助が入らず
に韓国企業(大宇)などの投資によってBOOT方式で完成したダムです。
プロジェクトに伴う環境社会影響等が全く明らかにならないまま、ほとんど情報が
外に漏れないまま建設が行なわれました。

また、経済面でも多くの困難を抱えてきました。電力はタイに輸出しますが、97
年のアジア金融危機でバーツが暴落したため、ドル建ての収入は大きく減少しま
した。大宇は経営難にみまわれ、自らの出資分を身売りし、外国投資によるラオ
スのダム開発に多くの問題点を残しています。

以下は、完成からわずか3年足らずで、発電所が侵食によって壊れているという
ショッキングなニュースです。

=======================

ホアイホ水力発電所が問題を抱える
Pathet Lao Daily
February 20, 2002

ホアイホ水力発電プロジェクトの職員は、土地の侵食によってダメージを受けて
いる発電所の修復を急いでいる。この侵食によって発電機は稼働できず、送電線
も脅かされている。

このプロジェクトはこれまでに送電線の修復のため機材購入に5万ドルを費やし
た。近い将来、最大能力の発電ができるようになることが願いである。

職員の話では、雨季の始まりまでには発電所の修復が終わる見通しだということ
である。

***************************************
メコン・ウォッチ  [松本悟]
電話03-3832-5034、ファックス03-5818-0520
電子メール mekong-w@co.xdsl.ne.jp
Web http://www.jca.apc.org/mekongwatch/
***************************************


◆徳島県知事に太田正さんが当選!

 4月28日、円藤寿穂前知事の公共事業をめぐる汚職事件を受けた出直し徳島
県知事選で勝利したのは、無党派の「勝手連」が押し上げた元社民党県議の
大田正さん(58)だった。
 勝手連の主体は、00年1月、吉野川・第十堰(ぜき)の可動堰化の是非を問う
徳島市の住民投票を実現したメンバーら。民主、共産、社民3党も推薦した。市民
運動のつながりから応援に駆けつけた田中康夫・長野県知事は「国や県議会が何と
言おうと県民の支持があればできないことはない」とエールを送った。

 また、大田正氏は28日夜、徳島市内の事務所で、吉野川の可動堰(ぜき)建設
計画の中止を国に求める考えを明らかにした。同計画は00年夏、与党3党による
国の公共事業見直しで白紙になったが、国土交通省は位置を変えたうえでの建設
をあきらめていない。大田氏は「早急に国土交通相に会って、徳島の民意を伝え
たい」と述べた。
 徳島市長に続き、知事も吉野川の可動堰建設反対派になったことで、国交省に
とっては事業推進が非常に厳しくなった。
 徳島市の住民投票を進めた「第十堰住民投票の会」代表世話人の姫野雅義さんは
「これまで徳島は『政争の県』と言われ、政治に市民がほんろうされてきたが、可
動堰問題をきっかけに少しずつ政治に目覚め、今日の結果を導き出した。国は一刻
も早く計画中止を宣言し、新しい未来の吉野川を住民とともにつくる政策に転換し
てほしい」と語った。

 さらに29日、吉野川の河川整備計画策定に向けて国土交通省が年内をめどに
発足させる「検討の場」準備会への参加については、「可動堰が選択肢に残って
いる限り認められないが、可動堰の完全中止を前提としたうえでなら県も積極的
に関与する」という考えを示した。
 また、選挙で凍結方針を公約に掲げた徳島空港拡張事業(滑走路延長)に言及。
大田氏は「凍結時期が先送りされるほど事業が進み、事後の(工事現場の)撤去な
どの費用が膨らむ」とし、昨年九月に着工した空港拡張をできるだけ早く凍結する
方針を示した。
 凍結後に予想される影響に関しては「工事業者への損害賠償が必要なら支払うこ
とになる。損害賠償より、事業を継続することによる自然破壊の方が重大」との考
えを強調。事業見直しは二年ほどかけて、環境影響評価(アセスメント)から練り
直す意向を明らかにした。          【朝日新聞・徳島新聞より】


♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
┃各NGOからのお知らせ等に関しては、お問い合わせ・その他については
┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇

 *〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜
  公共事業チェックを求めるNGOの会 
      tel 058-272-8495
      fax 058-271-8279
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
 *〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜