****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.55 ******  2002.6.14

┌──────┐
│転載転送歓迎│
└──────┘

☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

  〓有明海特措法 反対座り込み行動にご協力を〓

有明海漁民・市民ネットワークは、諫早湾干拓の工事中止や根本的な見直し
など、有明海再生のための本来的な施策が盛り込まれていない、有明海特別措
置法(与党案)に反対する座り込み行動を、6月6日から東京の国会議員会館
前で開始しました。
 6日には有明海4県から7人の漁民が上京し、諫早干潟緊急救済東京事務所
のボランティアと一緒に、「諫干中止!有明海再生!」の大きな横断幕を掲げ
ながら座り込みを行いました。

 有明海漁民と市民による座り込み行動は、有明海特別措置法の審議が決着す
るまで続けられます。九州から上京できる漁民の数は時間的、資金的に限られ
ていますので、東京近郊の一般市民の応援参加をぜひともお願いいたします。
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 現在、議員会館前では有事法制に反対するさまざまなグループによるアピー
ル行動も行われています。「有」のつく2つの悪法を止めるために、平日の昼
間ご都合のつく方は、議員会館前へお出かけください。

 また6日は、国会議員と有明海漁民の意見交換会も開催され、その席上で
「諫早湾干拓の再見直しを求める請願署名」の提出も行いました。署名はすで
に2万5千人分を国会に提出しており、この日の追加提出した3万8千人分と
合わせると、その総数は約6万3千人となりました。

 この4ヶ月間、各地の環境保護団体や生活協同組合、労働組合など多くの団
体や個人の皆さまに、署名活動にご協力いただいたことを感謝いたします。署
名募集は5月末日をもって終了いたしましたが、今後もさまざまな形でのご支
援をよろしくお願いいたします。

※6月6日の座り込み行動の写真を下記のホームページに掲載しましたので、
 ご覧ください。

*******************************************************
諫早干潟緊急救済東京事務所(干潟を守る日実行委員会)
〒171-0032  東京都豊島区雑司が谷3-7-3 ベルビュー目白701
TEL/FAX 03-3986-6490   E-mail isahaya@msj.biglobe.ne.jp
ISAHAYA HIGATA NET http://www2s.biglobe.ne.jp/~isahaya/
*******************************************************


我々漁民は、与党の「有明海特措法」には騙されません!!

   ●諫干の中止こそが有明海再生の第一歩です

 有明海はいま、漁に出てもガソリン代にもならない程の不漁が続いていま
す。私たち海で働く漁師にとっては、その最大の原因が諫干にあることは自
明のことです。なぜなら諫干工事着工や97年のギロチンが有明海疲弊の決定
打となったことを肌身で感じているからです。ノリ第三者委員会の専門家も
科学的な検討に基づいて「諫早湾干拓事業は重要な環境要因である流動およ
び負荷を変化させ、諫早湾のみならず有明海全体の環境に影響を与えている
と想定される」として、数年間の長期開門調査の実施を提言しました。潮受
け堤防の存在が、潮流潮汐を鈍化させ調整池からの負荷の増大も作用して諫
早湾や有明海を日々悪化させているというのが専門家の見方です。有明海の
再生はまず、今現在も環境を壊し続けている要因を排除することから始める
のが当然ではないのでしょうか。

  ●第二のギロチンを許しません

  ところが農水省は、セレモニー的な短期開門調査だけでお茶を濁し、平成
18年度の事業完成に向けて今日も着々と工事を進めているのです。特に許せ
ないのは、近々にも着工されると言われる前面堤防工事です。これは干拓地
を閉め切ることで干潟の再生と長期開門調査を不可能にしますから、ノリ委
員会提言を真っ向から否定するものです。このような第二のギロチンとも言
うべき農水省の暴挙を阻止し、そして有明海を救うためなら、我々漁民は何
でもやる覚悟です。

  ●異変の原因は複合的であっても特に諫干が主因です

  さらに与党は、今国会に有明海特措法を上程しました。これは「異変の原
因は複合的ではっきりせず、すぐに規制するのは困難。既存の施策でも、再
生のためにできることから早急にとりかかることが先決だ」として沿岸自治
体や漁連幹部を補助金で黙らせようと目論むものです。しかし我々現場の漁
民が欲しいのは補助金ではなく、漁の出来る有明海の再生そのものです。諫
干に手を触れない再生策など誤魔化しに過ぎません。

  有明海異変の科学的究明を妨害し、補助金で問題の決着を図ろうとする政
府与党に抗議するため、私たち漁民と支援の市民は有明海特措法の審議が終
了するまでの間、毎日この場で座り込みを続けます。ご理解とご協力をお願
いいたします。
                                 発行:有明海漁民・市民ネットワーク



♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
┃各NGOからのお知らせ等に関しては、お問い合わせ・その他については
┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
┃また、配信停止のお申し出は事務局までご連絡ください。 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇

 *〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜
  公共事業チェックを求めるNGOの会 
      tel 058-272-8495
      fax 058-271-8279
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
 *〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜・゜*〜〜


バックナンバーリストへ ホームへ戻る