****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.59 ******  2002.7.30

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│転載転送歓迎│
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☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★緊急!「諫早干潟緊急救済東京事務所」よりのお願い
★「空港はいらない静岡県民の会」より
★「FoE JAPAN」からカンパのお願い
★「気候ネットワーク」からシンポのお知らせ
★新入会団体のご紹介
  ネットワーク「安全な水を子どもたちに」
     〜遠州地域の「飲み水」を守る市民グループ〜

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  ●「第二のギロチンを許すな!」全国キャンペーン
    〜緊急声明にご賛同ください!!〜

 今年2月から開始した「諌早湾干拓事業の再見直しを求める国会請願署名」
は、最終的に7万名余りの署名を国会に提出することができました。皆さまの
ご協力に改めてお礼を申しあげます。今後は7万人の声をバックに、国会や農
水省に対して事業の再見直しや工事の即時中止を、さらに強く働きかけてまい
ります。

 さて、こうした私たちの声を無視するかのように、農水省は8月上旬に干拓
地の前面堤防の工事着工を強行しようとしています。この前面堤防は、199
7年の潮受け堤防閉め切り(ギロチン)後に造成されている干拓地の前面部分
です。この築堤工事が行われると干潟の再生が大変難しくなります。いわば、
「第二のギロチン」とも言える前面堤防の工事着工に対して、諫早干潟緊急救
済本部と同東京事務所は強く反対しています。

 現在、WWFジャパン、日本自然保護協会、日本野鳥の会の環境3団体は、
以下のような前面堤防の工事に反対する緊急声明を発表し、全国の団体・個人
からの賛同を募集しています。緊急声明への賛同や呼びかけにご協力をお願い
いたします。
 
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諫早湾・有明海問題に関心を寄せるみなさまへ

   「有明海再生のための緊急声明」への賛同のお願い(転載歓迎)

                    (財)世界自然保護基金ジャパン
                    (財)日本自然保護協会
                    (財)日本野鳥の会

 (財)世界自然保護基金ジャパン、(財)日本自然保護協会、(財)日本野
鳥の会の環境NGO3団体は、農林水産省が、諫早湾干拓事業の「前面堤防工
事」に着工しようとしていることに反対し、下記の通り、緊急声明を発表しま
したのでお知らせします。

 私たちは、諫早湾・有明海の再生を願う多くの市民・団体に、この緊急声明
への賛同を呼びかけ、広汎な賛同を取りまとめた上で、8月上旬にも農林水産
省に対して、申し入れを行う予定です。

 緊急声明への賛同呼びかけの概要は以下の通りです。

 ・賛同申込方法
  賛同者(団体)の名前と住所(所在地)を下記のいずれかの方法でお知らせ下
  さい。
  (1)ホームページからの入力 → http://www.wwf.or.jp/er/isahaya/
  (2)電子メールの送信    → E-mail isahaya@wwf.or.jp
  (3)FAXでの送信     → 03-3769-1717

 ・賛同申込の〆切
  8月7日(水)を〆切とし、とりまとめ次第、広く一般にアピールするとと
  もに、農林水産省に対して文書で提出する予定です。ただし、それより早
  い段階で工事着工が強行された場合は、その時点で、中間とりまとめを行
  い、公表する事も検討しておりますので、賛同のご連絡は極力早めにお願
  いしております。

 本件についてのお問い合わせ先は以下の通りです。
  WWFジャパン   業務室   菅波  完
   Tel 070-6196-8791 E-mail sugenami@wwf.or.jp
  日本自然保護協会  常務理事  吉田 正人
   Tel 03-3265-0523 E-mail myoshida@nacsj.or.jp
  日本野鳥の会    自然保護室 古南 幸弘
   Tel 042-593-6872 E-mail kominami@wbsj.org

<緊急声明本文>
2002年 7月26日
           有明海再生のための緊急声明

                    呼びかけ団体
                     (財)世界自然保護基金ジャパン
                     (財)日本自然保護協会
                     (財)日本野鳥の会

 農林水産省は、諫早湾干拓事業の2006年度完成を目指し、潮受堤防の内部の
前面堤防工事に近々着手するとしています。

 しかし、諫早湾干拓事業に関しては、農林水産省が設置したノリ第三者委員
会(有明海ノリ不作等対策関係調査検討委員会)が、昨年12月にまとめた見
解の中で次のように述べ、事業による有明海全体への悪影響を指摘しています。

 「諫早湾干拓事業は重要な環境要因である流動および負荷を変化させ、諫早
  湾のみならず有明海全体の環境に影響を与えていると想定され、また、開
  門調査はその影響の検証に役立つと考えられる。」

 これは、諫早湾干拓事業の環境アセスメントに重大な問題があったことを示
唆するものであり、諫早湾干拓事業の工事は凍結し、徹底的な調査を実施する
ことこそ、最優先すべきです。にも関わらず環境への悪影響が指摘されている
ことを無視し、さらにその工事を進めようとする農林水産省の姿勢は、深刻な
漁業不振、環境悪化に陥っている有明海を見殺しにするものに他なりません。

 農林水産省が、開門調査と平行して事業の完成を目指し工事を継続している
ことは、調査の意義にかかわる大きな問題です。干拓事業を進めるということ
は、「干拓事業による環境への悪影響は無い」との予断が存在するとしか考え
られず、農林水産省は、体面を取り繕うためだけの調査に多額の国費を投じて
いることになります。

 私たち環境NGO3団体は、多くの市民や、有明海沿岸の漁業関係者ととも
に、諫早湾干拓事業を根本的に見直し、諫早湾に干潟生態系を回復させ、有明
海をかつてのような「宝の海」に再生させることを訴えてきました。潮受堤防
の閉め切りによって、かつての諫早湾干潟は干上がり、荒れ果てた草地に変わっ
てしまいましたが、私たちは、諫早湾干潟の再生は、十分可能だと考えていま
した。なぜなら、かつての干潟は、干上がってしまっただけであり、潮受堤防
の水門操作によって外海から海水を導入するだけでも干潟の再生が可能である
ことを、多くの研究者が指摘しているからです。
 しかし、今回着工が予定されている前面堤防は、調整池と西工区を区切るも
のであるため、これが完成してしまえば、潮受堤防から海水を導入してもかつ
ての干潟であった部分への海水の流入が遮られ、将来の干潟再生は極めて困難
になります。当然ながら、開門調査による干潟再生の効果検証の障害となるも
のでもあり、この様な工事を拙速に実施することは、厳に避けるべきです。

 既に、福岡、佐賀、熊本の三県の関係漁連が、前面堤防工事の中止と、中長
期の開門調査の早期実施を求める姿勢を明らかにしていますが、私たちは、上
に述べたような立場から三県の関係漁連の姿勢を支持し、農林水産省に対し、
次の2点について要請します。

1.農林水産省は、諫早湾干拓事業の前面堤防工事を中止すべきである。

2.農林水産省は、ノリ第三者委員会(有明海ノリ不作等対策関係調査検討委員
 会)の提言を尊重し、中長期開門調査を早期に実施すべきである。

                                 以上

───────────────────────────────────

*******************************************************
諫早干潟緊急救済東京事務所
〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷3-11-4 パレドール目白205
TEL/FAX 03-3986-6490   E-mail isahaya@msj.biglobe.ne.jp
ISAHAYA HIGATA NET http://www2s.biglobe.ne.jp/~isahaya/
干潟を守る日HP    http://www5d.biglobe.ne.jp/~higata/
*******************************************************
▲2002年7月1日から住所が変更になりました。
※本メールの転載を歓迎します。

♪「公共事業チェックを求めるNGOの会」では、賛同署名を送りました。
 個々の団体、個人の方も賛同をよろしくお願いします。



◆「空港はいらない静岡県民の会」よりのお知らせ

      ★滑走路のど真ん中に1000人の共有地権者を!★

各地で奮闘されている皆さん
 全国に無駄な公共事業の典型として「恥さらし」を続けている静岡空港建設は、
空港反対地権者の固い意思によって用地取得が極度に困難であるにもかかわらず、
工事を続けていますが、静岡県当局は「土地収用」以外にどんな方法もない状況に
直面しています。私たちは、これまで4次にわたって空港用地の共有化を実施してき
ました。これには日本環境法律家連盟所属の弁護士12名を含む共有地権者186名
が加わっていますが、絶対に「土地収用」を許さない世論を大きくするとともに、県
に空港建設断念をさらに強く迫るために、大勢の方々に共有地権者になっていた
だくよう皆さんに呼びかけます。以下の土地共有者募集要項をお読みいただき、
共有拡大に参加してくださるようお願いします。

1.共有対象地
     静岡県榛原郡榛原町大字坂口小字トウカヤ
     1131番地の7(面積 1163 u)
           
2.共有諸費用 5000円
3.申し込み 
   メールにて住所・氏名、連絡先を記入後送信してください。
4.返送手順
   お手元に届いた「申込・委任状」用紙に記入・捺印し、住民
   票を添えて事務局まで返送してください。
   (事務処理上、ある程度の日程がかかりますので、あしからず)

諸費用5000円は郵便振替用紙で払い込みください。
  (郵便振替00890-6-107988)

お問い合わせ・連絡先
  静岡空港に反対する共有地権者の会
    〒420-0839 静岡市鷹匠2-12-10 市民ひろば
    Tel/Fax 054-653-2791
    E-メールアドレス shiminhiroba@blue.ocn.ne.jp
     空港はいらない静岡県民の会HP
         http://isweb11.infoseek.co.jp/area/kuukouno/  



◆「FoE JAPAN」より

 ―― サンロケ裁判 カンパのお願い ―――  
      ■フィリピン・サンロケダムの地方自治法 違反を問う!■


日本の国際協力銀行の融資約800億円で建設が進むフィリピン・サンロケダム。
現地では今、この事業が地方自治法に違反しているとして裁判に訴える準備が
進んでいます。

そこで、日本からも、この裁判にかかる費用のうち約10万円を支援しようと、
一口1000円のカンパを広く呼びかけることにしました。

地元の住民や先住民族は、この事業が自分たちの伝統的な川沿いでの生活を脅
かしているとして、約7年間、ダムの建設に反対してきました。しかし、現在、
彼らの反対の声もむなしく、工事は約90%まで終わり、貯水が開始されようとし
ています。彼らにとって、今、法的に事業を差し止めることが急務となっている
のです。フィリピンの裁判所で違法の判決が出れば、国際協力銀行も残りの融資
10%を止めざるを得なくなります。

訴訟を起こすには、最低でも弁護士4人(うち一人は書類作成等のための秘書)
の経費等として約5000米ドルが必要で、これまで訴訟に踏み切る障害となって
きました。ぜひ、皆さんのご協力をよろしくお願いします。

 ●カンパしていただける方は――
   一口1000円を基本として、以下まで郵便振替でお願いします。
    郵便振替口座 00130−2−68026
    加入者名   FoE Japan
    ※通信欄に 「サンロケ カンパ」 とご記入ください。

 ●お問い合わせは――
   国際環境NGO FoE Japan(担当:波多江)
     TEL: 03-3951-1081  FAX: 03-3951-1084
     E-mail: hatae@foejapan.org
     WEB: http://www.FoEJapan.org/aid/



◆「気候ネットワーク」からのお知らせ
   〜 ヨハネスブルグ・サミット直前NGOシンポジウム〜
          「地球サミット10年の危機」

地球サミットから10年、私たちを取り巻く地球規模の問題は改善しているでしょう
か。現実に目を向ければ、地球環境の危機は更に深刻化し、南北の格差は一層拡大
しています。また世界は核・戦争・テロの脅威にさらされています。人類は持続可能
な 発展への道を歩んでいるといえるでしょうか?
8月26日より、南アフリカのヨハネスブルグにて、この10年の取り組みを検証し次
の具体的な行動を話し合う「持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ
・サミット)」が開催されます。この会議を前に、それぞれの課題の解決へ向けて活
動するNGOが結集して、10年を検証し問題を明らかにしながら、これから進むべき
方向性について議論し、提言を行います。ぜひご参加ください。

■日時:8月4日(日)10:30〜16:30(10:00開場)
■場所:東京都庭園美術館 大ホール(東京都港区白金台)
■参加費:一般1,000円・学生500円
■主催:「リオ+10」NGOシンポジウム実行委員会

※昼食時にはお弁当の販売を予定しています(先着100名)が、なるべくご自身
でご用意下さい。
■シンポジウムの内容(予定)
 第1部 サミット概説
        古沢広祐(JACSES事務局長)
      北沢洋子(国際問題評論家))
 第2部 「地球サミットから10年」の評価と今後への提言
     森林
     地球温暖化
     水
     ODA
     途上国支援(貧困と平和)
 第3部 共通課題パネルディスカッション
    「持続可能な社会を実現する日本のシステムとは(仮題)」
 NGO声明

■お問合せ 「リオ+10」NGOシンポジウム実行委員会 事務局
   気候ネットワーク東京事務所 TEL:03-3263-9210、FAX:03-3263-9463 又は
   「環境・持続社会」研究センター TEL:03-3447-9515、FAX:03-3447-9383

     ★☆★事前・当日のボランティア大募集中!★☆★

  <本シンポジウムは、環境事業団地球環境基金の助成を受けて開催いたします>



◆新入会団体のご紹介
   ネットワーク「安全な水を子どもたちに」
                〜遠州地域の「飲み水」を守る市民グループ〜

静岡県遠州地方で建設が進められている「県営太田川ダム」に伴う利水計画
(日量5万6千トン)の計画見直しを求める取り組みをしているグループです。

当地域には、上水が10万トンも余っているにも係わらず、将来の人口増を
見込んでの利水計画になっており、各地でみられるムダなダム計画の典型的
な事例にほかなりません。

また、農水、工水等も含めますと日量平均で155万トンと取水計画量の
27倍の水余りがあり、用途転用を図っていけば、たとえ人口増があった
としても充分間に合う状態です。
国土交通省からも『静岡県から転用の申請があれば認可する』とまで言っ
てくれていますが、静岡県はとにかくダムを造りたいようです。

尚、情報公開制度を利用して水質調査結果を取り寄せたところ取水地点の
水質が大阪・淀川よりも悪いことが判明してきました。

全国の皆さんと連携して、このような無謀な計画の白紙撤回を求めていき
たいと考えています。

ホームページURL
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/2063/

■遠州地域の水源になっている「天竜川」・「都田川」の水源地を守るため
の取り組みの一環として、水源保護基金創設を求める陳情を浜松市に行うことになり
ました。
遠州地域においてご活躍の環境グループの皆さんのご賛同をお願い致します。
50団体から賛同を得たいと考えています。
詳細は・・・http://tools.geocities.co.jp/NatureLand/2063/@geoboard/46.html
連絡先・・・内山(yypurty@i-club.ne.jp ) ,
       山本(hughy@aqua.ocn.ne.jp
        
尚、この取り組みの2段目には、「水源保護条例」制定を求める取り組みも検討され
ています。

■「太田川ダム」計画に伴う利水計画について、住民を対象にした説明会が
開催されます。14の関係自治体の中で初めて計画されました。
静岡県からも担当者が参加し、計画の正当性?を主張するものと思われます。

計画が突然決められたことから多くの市民に連絡が徹底できません。

遠州地域にお住まいの皆さん!!
磐田市以外にお住まいの方でも結構です。万難を排して御参加ください。

  日時    8月8日(木)  午後 1:30〜4:00
  場所    磐田市役所 西庁舎3階 305会議室  



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┃各NGOからのお知らせ等に関しては、お問い合わせ・その他については
┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
┃また、配信停止のお申し出は事務局までご連絡ください。 
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  公共事業チェックを求めるNGOの会 
      tel 058-272-8495
      fax 058-271-8279
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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