****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.69 ******  2002.12.8

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│転載転送歓迎│
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先にお知らせいたしました、KJC(公共事業チェックを求めるNGOの会)
主催のシンポジウム及び緊急勉強会を重ねてご案内いたします。
たくさんの方のご参加をお待ちしております。

■脱ダム国際シンポジウム            
「公共事業、世界の潮流、長野の選択
                 ━━ ダムに頼らない総合治水を考える」
              〜 in NAGANO 〜
 
         ☆長野の「今」を 日本の「未来」へ☆


いよいよ日本にも“ダム撤去”の時代が到来しそうです。
日本のモデル“長野”に新しい風をおくりましょう!
12月12日(月)、世界で一番新しいEUの河川政策をお届けします。

●日時:2002年12月12日(木) PM 6:00〜9:30(開場5:30)

●場所:長野県松本市勤労者福祉センター 
       (松本市中央4−7−26 TEL0263-35-6286)
   ・徒歩:駅前の大通りを「あがたの森文化会館」に向かい、
       10個目の信号機を左折、約200m先左手(約20分) 
   ・バス:駅前バスターミナルから松電バス「横田経由浅間温泉行き」、
       又は「北市内線東回り」、勤労者福祉センター口下車徒歩5分
   ・駐車場100台

●主催:脱ダム国際シンポジウム実行委員会  
     公共事業チェックを求めるNGOの会

●後援:長野県・松本市

●入場料:500円

●お問い合わせは 
   脱ダム国際シンポジウム実行委員会  TEL 0263-33-9513 (田口)
   公共事業チェックを求めるNGOの会 TEL 058-272-8495 
     Eメール kjc@mx1.ktroad.ne.jp

●プログラム
「ヨーロッパで進むダムに頼らない治水」   
  カール・アレクサンダー・ジンク Karl Alexander Zinke
 (環境管理コンサルタント、元WWFオーストリア河川専門家 ウィーン在住)
                             
「近自然工法による治水と自然再生」          
  福留脩文(西日本科学技術研究所所長) 

「撤去へ進むアメリカと、日本における“これからの公共事業”」  
  天野礼子 (アウトドアライター)

<パネルディスカッション> 
「世界の潮流を受けた“長野モデル”のあるべき姿」  
  五十嵐敬喜(法政大学教授・公共事業論)
  福留脩文 
  天野礼子

≪特別ゲスト≫  田中康夫 長野県知事          

アレクサンダー・ジンク氏の講演内容の概要は↓をご覧下さい
http://www.ktroad.ne.jp/~kjc/021109datudamu.html#jink


■緊急勉強会

12月12日の長野での゛脱ダム国際シンポジウム゛の為に来日される
カール・アレクサンダー・ジンク氏を講師に迎え、下記のように緊急勉
強会を開催します。

=NGOの皆さん、市民の皆さん、
       地方の河川課や土木課で仕事をしている皆さん=

まだ記憶に新しい今年8月のヨーロッパでの大水害をふまえて、EU諸
国が取り組んでいる今一番新しい河川政策を学びましょう!

ジンク氏の講演後には質疑応答の時間がたっぷりとってありますので、
皆さんが日頃活動していることについて、あるいはヨーロッパでの現状
について、など自由に質問していただくことができます。
またとない機会ですので、皆さまふるってご参加ください。

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 ■『2002年8月中央ヨーロッパの大洪水及び政治的結論』■

講師:カール・アレクサンダー・ジンク Karl Alexander Zinke 
(元WWFドイツ、オーストリア所属、中央・東ヨーロッパ環境管理コンサルタン
 トオーストリア、ウィーン在住)
 講演概要はこちら→ http://www.ktroad.ne.jp/~kjc/021109datudamu.html

日時:12月15日(日)午後1:30〜4:30

場所:ハートフルスクエアG 2階 大研修室 (約100人)
     JR岐阜駅2F 東側(JR岐阜駅改札口から東へ直進)
     TEL 058-268-1050 (総合事務所)
 *駐車場:ハートフルスクエア3F 駅南側東入り口、またはJRの駐車場

参加カンパ:1000円

主催:公共事業チェックを求めるNGOの会(KJC)

お問合せ、お申し込みは 
  「公共事業チェックを求めるNGOの会」
     TEL 058-272-8495 FAX 058-271-8279
     E−mail kjc@mx1.ktroad.ne.jp
             
 *当日参加もOKですが、人数を把握するため前もって参加のご連絡をお願いしま
  す。

≪タイムスケジュール≫
1:30〜3:15
 「ヨーロッパで進むダムに頼らない治水」 カール・アレクサンダー・ジンク

3:15〜3:30
 〜* コーヒーブレイク *〜

3:30〜4:30  
 ジンク氏を囲んで皆さんからの質疑応答の時間をもちます

・進行 粕谷志郎(岐阜大学教授 長良川下流域生物層調査団) 
・通訳 青山巳織

 どんどんお申し込みください!!


☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★「長良川河口堰建設をやめさせる市民会議」から
★「黒部川ウオッチング・富山ネットワーク」から
★2003「三番瀬・盤洲」の開催のご案内

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◆「長良川河口堰建設をやめさせる市民会議」からのお知らせ

先日、「長良川ネットワーク」Vol.27が発行されました。購読を申し込まれ
た方及びKJC会員の方には発送済みですが、まだお手元に届いていない
場合はお手数ですが、「市民会議」まで御連絡ください。
  http://nagara.ktroad.ne.jp/network/index.html

前回の『長良川ネットワーク』をお届けした際に、講読継続のお申し込みをされ
なかった方には今回の27号はお送りしておりません。
引き続き講読をご希望の方は、事務局までご連絡ください。
また、新しく講読を希望される方もどうぞお申し込みください。

お申し込み・お問い合わせは
   こちらへ nagarask@mx1.ktroad.ne.jp

:発行者:
 「長良川河口堰建設に反対する会」
  〒500-8432 岐阜県岐阜市なわて町2-2 
  TEL(058)272-8495
  FAX(058)271-8279 


◆「黒部川ウオッチング・富山ネットワーク」から

ご存知のように、イタイイタイ病以来富山県下で起こった大きな環境破壊・公害問
題として、黒部川し平・宇奈月ダムの排砂問題があります。この問題では富山県公
害審査会の紛争調停が行われましたが、委員長の斡旋案も相手方の関西電力と
富山県漁連が拒否しました。そのため、黒部川沿岸の漁民「入善・朝日刺し網部
会」と「泊漁協」が関西電力に対し排砂差し止めの裁判を12月4日に起こしました。
 
富山の自然と海を守るために立ち上がった漁師の人々を孤立させないよう、皆様の
ご協力をお願いいたします。また、カンパも呼びかけていますのでよろしくお願い
します。


 以下は、裁判を起こす刺し網部会の漁民からのメッセージです。

《すばらしい自然の中で生きる富山県の皆様へ
私達漁業者はかけがえのない自然を守るため訴えます》

「入善・朝日刺し網部会」

 富山県は豊かな自然に恵まれ、身も心も自然によって癒されています。自然さえ
豊かであれば、経済不安等どんな事があろうと自然と共に生きていけます。豊か
な自然こそ人類にとっても他の生物にとってもかけがえのない宝ではないでしょう
か。

しかし、現代の日本で、一流企業、公益企業の代表格と言われる関西電力が富山県
でとんでもない環境破壊を平気で行なっている事実を県民の皆さんはどれだけご存
知でしょうか?原発のデーターのねつ造等は、実害は見えにくいですが、関西電
力は、取り返しのつかない環境破壊を平成3年から実害を与えながら今も続けてい
ます。罪の意識もなく反省のかけらもなく、多大な利潤は会社へ、公害と環境破壊
は黒部川や富山湾へ押し付けています。
 私達は、関西電力に富山県から一日も早く撤退してほしいと願っております、そ
うすれば川や海の環境破壊は一応ストップするのです。海を守り、富山湾を守るた
め、次世代に豊かな海を継承するためにも、今立ち上がなければ、海は確実に死
んでしまいます。これ以上排砂による環境破壊を悪化させてはなりません、現在の
危機的状況から富山の海を救わないと、今後全国へと被害が拡大していくでしょ
う。

 すべての環境破壊は平成3年の関西電力の出し平ダムの大量のヘドロ排砂から始
まりました。排砂ゲートを使用しヘドロを下流へと流し、川から海へと流れ出たヘ
ドロは富山県東部の海底に堆積し、現在も魚介類の住めない状況を作り出してい
ます。
その結果どうなったのか?以前のコバルトブルーの面影は消え、常に濁った川
や海へと変貌したのです。排砂のたびに周辺はドブ臭い悪臭が立ちこめ天然鮎は
激減、対策として大量の放流鮎で釣り人を騙し、海では養殖ワカメは全滅し、魚介
類は絶滅寸前の魚種もあり、食用にしない魚までもが姿を消すなど事態は深刻
です。漁業者の漁獲は激減し、排砂前の豊かな海が嘘であったかのように、わず
かに残った漁場で、わずかに残っている魚を獲って生活している状態が続いていま
す。
 姿を全く見なくなってしまった魚介類の数の多さにも驚きですが、特に浅場のキ
ス、車海老、ツブ貝、マゴチが全滅に近く、釣りに行っても100匹単位で釣れた
キスや時期になれば、20〜30匹位釣れたヒラメなど、半日粘って2〜3匹程度
となり、全く釣れない事も珍しくない状態です。漁業者の生活を奪ったと同様に、
一般の釣り人の楽しみまで奪ってしまった原因が、出し平ダムからのヘドロ排砂
なのです。
 海底には大量のヘドロ、細かい泥が好漁場だった場所に堆積し、その範囲は毎年
の排砂により拡大しています。そんな海底には魚は住む事はできず、他の海域に
忌避行動をとっていると思われる現象も表れています。キスは全く入善・朝日では
釣れなくても、隣の青海・糸魚川などで釣れたり、ヒラメも黒部・魚津で大量に水
揚げされたり過去に例のない現象がおきています。魚貝類の産卵行動の減少や
稚魚の減少、網に掛かった魚の生存率の低さなど、数えれば切りがないのです。
ヘドロや微細泥が堆積している海に、魚は住めないのです。
 この状態が毎年続いているのであるから、海の環境悪化は止まらない事は当然で
す。錨についてくるヘドロやタコ壷に入ってくるヘドロ、そして刺し網にはヘドロ
をかぶって立ち枯れたサンゴなどが掛かってきます。いったいどれほどのヘドロや
細かい泥が海底に堆積しているのか、考えただけでも背筋が凍ります。入善・朝日
の海は危機的状態と言えます。実害を発生させての排砂、漁業者が反対しても現
場の声を聞かない行為、こんな事を平気で行なう行為を暴挙と言わずして何と言
えるでしょうか。ヘドロや細かい泥が生態系に影響が少ないというのであれば、
関電よ、大阪の淀川へ平成7年に行なった排砂の1割でもいいから流してみては
どうか?貴重な実験となるでしょう。排砂がどれだけ環境や、生態系に影響を与え
ているかわかる筈です。

 このような環境破壊を防ぐには、わずかな漁業者の訴えだけではどうにもなりま
せん。排砂反対と掲げても一部の漁業者との報道がされていますが、決してそうで
はありません。県民も漁民も本当の事を知らされていないのです。自分の目や耳
で実感すればやはり排砂反対に多くの人々が立ち上がるでしょう。私達はその日が
来るまで頑張り続けたいと思っています。
 環境破壊によってかけがえのない漁場や魚そして生活までも奪われ、心貧しき
人々と企業によって貧しき漁民となりましたが、私達が頑張れば時間はかかるか
もしれませんが、きっと元の海が取り戻せると確信します、海を愛し海と共に歩ん
できた者にとって、過去から受け継いだ海を守る義務と、後世に豊かな海のまま
で残すという責務があると思います。これから、私達は巨大な組織と対抗し環境を
守るという正義に向かって進んで行きます、荒波の船出、苦難の道となりますが、
私達漁業者は毅然とした態度で不正を許さず頑張りぬきたいと思います。

 富山県を始め全国の皆様、美味しい魚を食べる権利と豊かな自然を残す権利は皆
様にはあるのです。是非、私達に支援や協力をお願いいたします。県民が立ち上が
れば、必ず時代は動きます、意見や応援メッセージを受け付けています。
また、支援のカンパもお願いします。

入善・朝日刺し網部会 部会員一同

■連絡先…富山県下新川郡入善町横山1686
電話(0765)72-5400 FAX0765-72-5119 代表 佐藤宗雄まで
■支援カンパ振込み先…郵便口座 00790−7−47464      
                 口座名 「海を守る会」
          

◆山から 川へ そして海 2003「三番瀬・盤洲」の開催について

皆様の日頃のご活躍に敬意を表します。
 東京湾三番瀬の保全・再生をめぐる問題について円卓会議などで議論が重ねられ
ています。私たちは自然豊かな三番瀬を守りたいという思いで下記内容の集いを企
画しました。
 今回、三番瀬(海)の流れのもとである山や川のことにも目を向けてみました。
 山から川へ、そして海へ、また山へと水の循環という自然の営みの中で多種多様
の生物たちが共存しています。これらの自然環境が、私たち人間が生きていくため
にも必要なものであることは言うまでもありません。地球規模で自然が破壊されて
きている今、自分たちの身近なところから自然の力・豊かさについて関心を持ち、
守っていく活動を広げたいのです。こうした思いをシンポジウム・コンサート・展
示という多様な形の企画で構成し、幅広く多くの人達に参加してもらえるようにと
準備を進めています。
 つきましては、この集いへのご参加をいただけますよう宜しくお願い致します。

実行委員会代表 田久保 晴孝

<名称>山から 川へ そして海  2003「三番瀬・盤洲」
<開催日>2003年1月18日(土)、展示は15日(水)午後 〜 18日
(土)
<会場>船橋市勤労市民センター

詳しくは ↓ こちらを御覧下さい 
http://www5d.biglobe.ne.jp/~j-marine/sanbanze.htm
http://www5d.biglobe.ne.jp/~j-marine/thesanbanze/con1.htm

<後援>
(財)世界自然保護基金ジャパン、(財)日本自然保護協会、日本湿地ネットワー
ク、(財)日本鳥類保護連名
公共事業チェックを求めるNGOの会、(社)日本伝統俳句協会千葉部会、船橋
市、船橋市教育委員会、市川市教育委員会、浦安市教育委員会、習志野市教
育委員会

お問い合せ先 : 広報担当 松本寿光 t-mamo@yk9.so-net.ne.jp

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●絵画募集のお知らせ

 子どもたちの描いた自然に関する絵画を募集しています!
 作品は会場で展示させていただきます。どんどん応募してくださいね。

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対 象 : 小学生以下の子ども
テーマ : 山や川、海などで遊んだときのこと
      花、木、鳥、生き物など自然を描いたもの
大きさ : A3以内の画用紙
締 切 : 平成14年12月25日

*画用紙裏面に絵のタイトル、作者名、都道府県名、年齢を明記して下さい。
*尚、作品の返却はできませんがご了承ください。
*お申し込みは、メールにてお願いいたします。送付先をご連絡差し上げます。
      広報担当 松本寿光 t-mamo@yk9.so-net.ne.jp



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┃各NGOからのお知らせ等に関しては、お問い合わせ・その他については
┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
┃また、配信停止のお申し出は事務局までご連絡ください。 
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  公共事業チェックを求めるNGOの会 
      tel 058-272-8495
      fax 058-271-8279
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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