****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.71 ******  2003.1.12

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│転載転送歓迎│
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遅くなりましたが、皆さま、あけましておめでとうございます。

イラク戦争の予感で幕を開けた2003年ですが、身近なところでも「世界水
フォーラム」をはじめとして、取り組むべき課題が早くも目白押しです。
力不足を痛感する日々ではありますが、スタッフ一同今年もできる限りの
活動を志していきますので、本年も「公共事業チェックを求めるNGOの会」
をどうぞよろしくお願い致します。


☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★TV番組「海が巨木の森をつくった」のお知らせ
★「世界ダム委員会(WCD)市民ガイド日本語版」のご案内
★「自然再生推進法案」Q&A
★「フィリピン・サンロケダム・スタディツアー」のご案内

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◆NHKふしぎ大発見 「海が巨木の森をつくった」

   1月13日(月・祝) PM7:30〜
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昨年の“長良川DAY”において、サケが海から運ぶ栄養がカナダの豊かな森
を育んでいることを教えてくださったトム・ライムヘン教授の、昨年秋の調査に
同行取材したNHKチームの番組が13日に放映されます。
皆さま、お見逃しなく!

「カナダではこの事実がわかってから公共事業によって川が再生されています。
木の一本一本にも、その再生のための税がかかっています。日本もこんな国
にしたいものですね。
3月10日に中公新書ラクレで、そんなことを書いた本を、五十嵐敬喜氏との
共著で出します。
また、ライムヘン教授の調査とアメリカのダム撤去のレポートを月刊「つり人」
の1月号、2月号に連載中です。ぜひ御覧になってください。」 【天野礼子】 
                  


◆冊子:「世界ダム委員会(WCD)市民ガイド日本語版」のご案内

私たちルイサ・ジャパンでは、このたび世界ダム委員会(WCD)市民ガイド日本
語版を発行いたしましたので、皆様にご案内いたします。

ダム開発推進・反対双方の利害関係者が一致して出した「世界ダム委員会
(WCD)報告書」は、400ページにわたる長文の英語であるため、英語を母語と
しない人々にとっては読みづらく、利用しにくいものでした。
アメリカ合衆国のNGO国際河川ネットワーク(IRN)は、同報告書の概要を
市民やNGOが利用しやすい「WCD市民ガイド」にまとめて、2002年2月に発行
しました。今回ご紹介する冊子は、この「世界ダム委員会(WCD)市民ガイド」
の日本語翻訳版です。

私たちは、この冊子が日本やアジアでダム問題に取り組む人々だけに限らず、
行政・開発機関関係者、国会・地方議会議員、メディア関係者、大学関係者、
そして多くの市民のみなさまに読まれることで、大型ダム開発の今後について
理解が深まればと願ってやみません。ぜひ一度お手に取ってみて下さい。

1冊500円の本冊子の申し込み先は、以下の通りです。
E-mail rwesa@foejapan.org   FAX 03-3951-1084

詳しくは本文をご参照ください。
           
                   ルイサ・ジャパン 一同
 

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  ** 世界ダム委員会(WCD)市民ガイド 日本語版完成! **
  **   大型ダム開発の今後を考えるための必読書    **
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 世界各地で論争を巻き起こしてきた大型ダム開発。昨今の日本を見ても、田中康
夫長野県知事の「脱ダム宣言」、長期化する川辺川ダムの是非論争、政府開発
援助(ODA)で建設されたコトパンジャンダム被害者住民の日本政府提訴など、
さまざまな動きが見られます。今後ダム開発はどこへ向かうべきなのでしょうか。
そのヒントともなる世界ダム委員会(WCD)市民ガイド日本語版が、このたび完成
しました。
これは、2000年11月に発表された世界ダム委員会(WCD)の最終報告書の内容を
簡潔にまとめ、さらに市民による活用法を提案するものです。

【世界ダム委員会(WCD)とその報告書】
 世界ダム委員会(WCD)の最終報告書は、2年間にわたり、5大陸8ヶ所の大型ダム
ケーススタディ、社会・環境・経済など17のテーマ別調査、56ヶ国125のダム概略
調査、4回の各地での公聴会をへてまとめられたものであり、更に今後のダム開発
への勧告を提示するものです。ダム開発に焦点を当て、まとまった調査を行ったこ
ともさることながら、この委員会が政府機関、産業界、学界、非政府組織(NGO)など
の多様な利害関係者から組織された中立な立場であったことも、世界で高く評価
される理由です。
 WCD報告書は、ダム開発において全ての利害関係者の「権利の認識とリスク評価」
に基づく新たなアプローチが必要であるとし、優先事項やガイドラインを提案して
います。その提案をどのように利用し実現していくのか、市民ガイドにはその方法
が示されています。

【WCD市民ガイドと日本語版】
 市民ガイド日本語版には、特別章として第9章を設け、国内外のダム問題に取り
組む方々、またダム問題に関心をお持ちの方々からいただいた率直なコメントを
掲載しています。本章をご覧いただいても、これまでのダム問題の共通点は何か、
ダム建設に何が欠けていたかお分かりいただけることでしょう。

【世界ダム委員会(WCD)市民ガイド日本語版】

価 格 : 500円 (送料別)

ご注文 : メール、もしくはファックスでお願いいたします。
E-mail rwesa@foejapan.org   FAX 03-3951-1084

(なお、発送は月に2回まとめて行いますので、お手元に届く
まで多少お時間をいただくこともあります。ご了承ください。)

お問い合わせ:
ルイサ・ジャパン(東・東南アジア河川ウォッチ ジャパン) 
〒171-0031 東京都豊島区目白3-17-24-2F 
         国際環境NGO FoE Japan内
         TEL:03-3951-1081  FAX:03-3951-1084
         担当:神崎(かんざき)

************************発行団体の説明*************************
ルイサ・ジャパン
(RWESA-J :Rivers Watch East and Southeast Asia - Japan)

 東アジア・東南アジア12ヶ国でダム開発問題等に取り組むNGOの連絡会
が2000年にRWESA(ルイサ)として結成された。この国際的なNGOネット
ワークに対応する日本の窓口として、RWESA−Jが設立された。
 ルイサ・ジャパンは、メコン・ウォッチ、 国際環境NGO FoE Japan
(Friends of the Earth)、水源開発問題全国連絡会等から構成されている。
 ルイサ・ジャパンでは、国内ダム問題や日本からの海外融資(ODA)
によるアジア各国におけるダム開発問題についての交流を進めており、
本WCD市民ガイド日本語版の出版もその取り組みの一つとして進めている。
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◆「自然再生推進法案」Q&A

某市の職員Aさんから、地方自治体として今回成立した「自然再生推進法案」
に対してどのような運用をしていったらよいのか、というおたずねを12月27日
にいただきました。
そこで民主党の中の良識派、福山哲郎参議院議員に回答をお願いしていた
ところ、このほどお返事をいただいたので、「公共事業チェックを求めるNGOの
会」ホームページにUPしております。
  http://kjc.ktroad.ne.jp/030110ama.html

福山議員の秘書の小林氏は「気候フォーラム」というNGO出身の勉強家。
Aさんの質問に加えて、こちらでお願いした財源面での質問にもご返答いただ
きましたので、ぜひ皆さんの参考にしてください。



◆2003年 CFFC / FoE Japan 「フィリピン・サンロケダム・スタディツアー」

    『いって、みて、しる! アナタのお金の使われかた』

   日本の国際協力銀行の融資で進められるサンロケダム。
   その資金源は、郵便貯金や年金など、私たちと密接に関わるもの。
   そのお金はフィリピン現地でどのように使われているのでしょうか?

     ――実際に自分の目・耳・肌で確かめてみませんか?

   ツアーでは、かつての生活を破壊されてしまったダム建設地周辺の村々、
   また、川と土地に根づいた生活を続けるダム建設地上流の先住民族の
   村などを訪れ、日本とフィリピンの「開発」について考えます。


 ○期間:2003年3月27日(木)〜4月4日(金)(8泊9日)

 ○主な訪問先:(現在、調整中です。)
  フィリピン・ルソン島北部パンガシナン州とベンゲット州
  フィリピン・首都マニラ
  など

 ○費用:現地プログラム参加費
   ・8万円
    (初日を除く現地宿泊費、現地交通費等を含む。)
    (フィリピン・マニラ現地集合/現地解散をご希望の方)

   *FoE Japanを通じて申し込まれる方で、
     FoE Japanのサポーターでない方は、1年間分のサポーター費
    (一般5000円、学生3000円)が別途必要となります。
   *CFFCを通じて申し込まれる方で、
     CFFCの会員(購読会員)でない方は、1年間分の購読会員費
     (3000円)が別途必要となります。
   *旅行保険は各自で加入していただくことになります。

  旅行代金
   ・成田空港発着 6万8540円
   ・関西空港発着 5万7150円
    (航空運賃、初日の現地宿泊費、現地交通費等を含む。)

 ○募集人数:20名程度まで

 ○募集最終締切:2003年2月14日(金)まで。
  *ただし定員になりしだい締め切りますので、お早めにお申込みください。

 ○現地プログラムのお問合せ・お申込み:
  現地プログラムの企画
   ・国際環境NGO FoE Japan (担当:波多江)
            〒171-0031 東京都豊島区目白3-17-24-2F
            TEL:03-3951-1081  FAX:03-3951-1084
            E-mail:hatae@foejapan.org
            WEB: http://www.FoEJapan.org

   ・フィリピンのこどもたちの未来のための運動(CFFC)(担当:藤原)
            〒613-0034 京都府久世郡久御山町佐山双栗37-1
            TEL:0774-48-1100  FAX:0774-44-3102
            E-mail:cffc-jp@mbox.kyoto-inet.or.jp
            WEB: http://www.mediawars.ne.jp/~ji3nip/cffc/

 ○旅行のお問合せ・お申込み:
  旅行主催
   ・エアーワールド(株) 国土交通大臣961
  旅行取り扱い
   ・株式会社マイチケット 大阪府知事代理業5370(旅行取扱主任:山田)
            〒532-0011 大阪市淀川区西中島3-20-8 新和ビル4F
            TEL:06-6304-7800  FAX:06-6304-7989
            E-mail:info@myticket.jp
            WEB: http://www.myticket.jp

 ※サンロケダムに関するより詳細な情報はWEBサイトでご覧いただけます。
 →http://www.FoEJapan.org/aid/jbic02/sr/index.html


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┃各NGOからのお知らせ等に関しては、お問い合わせ・その他については
┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
┃また、配信停止のお申し出は事務局までご連絡ください。 
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  公共事業チェックを求めるNGOの会 
      tel 058-272-8495
      fax 058-271-8279
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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