****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.81 ******  2003.6.24

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│転載転送歓迎│
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☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★シンポジウム「徳山ダムは名古屋の問題」の御案内
★「西表の未来を創る会」から
★「世界自然遺産へ」展のお知らせ
★「市民による20年目の琵琶湖調査」公開学習会&予備調査報告会
★おすすめ本

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◆ シンポジウム 「徳山ダムは名古屋の問題」

○と き:7月12日(土)13:30〜17:00
○ところ:生協生活文化会館ホール
   (名古屋市営地下鉄/東山線・本山駅C出口右へ徒歩2分)

長良川河口堰と徳山ダムは、同じ木曽川水系水資源開発基本計画に位置づけら
れた水資源施設です。両者ともに、大規模な自然破壊をもたらし、国と地方自治体
の財政破綻に追い込む「無駄な公共事業」の象徴です。そして「受益者」である愛
知県、三重県、岐阜県、名古屋市の住民は、既にあるいはこれから、重い負担を
長期にわたって背負っていくことになります。
このシンポジウムでは、徳山ダム、長良川河口堰をはじめ、木曽三川流域で発生し
ている水問題に関わる人達に、それぞれの問題の現状を報告してもらい、できる
限り多くの方にそれぞれの問題が密接に関連しあっていることを理解していただ
ければと思っています。そしてこの秋に予想される徳山ダム裁判の判決に向けて、
思いを一つにし、より強い力にしていければと考えています。ぜひ多くの方がシン
ポジウムに参加していただけることを希望します。

○内容:
T 各地からの報告…『木曽三川流域の水問題・関連裁判の現状』

 全体の概要説明:伊藤達也(金城学院大、長良川河口堰住民訴訟愛知原告)
 愛 知:山内 悟(半田市議、長良川河口堰の水を考える住民の会)
 三 重:大森 恵(長島町議、長良川河口堰住民訴訟三重原告)
 岐 阜:近藤ゆり子(徳山ダム建設中止を求める会、徳山ダム裁判原告)
 名古屋:武藤 仁(名古屋水道労働組合、徳山ダム裁判原告)

U 問題提起…『徳山ダムの抱える問題点』
      
水は余っている:富樫幸一(岐阜大)
負担はどうなる:竹内裕詞(徳山ダム裁判弁護団)
 裁判という方法:在間正史(徳山ダム、河口堰愛知・三重裁判弁護団)
   
V 討論とまとめ

○参加費:500円(資料代など)

○主催:「徳山ダムを名古屋で考える」シンポジウム実行委員会

徳山ダム建設中止を求める会/徳山ダム裁判原告・弁護団/長良川を愛する会/
長良川河口堰住民訴訟愛知・原告弁護団/長良川河口堰建設に反対する会―岐阜/
「自然の権利」基金/名古屋水道労働組合/みたけ・500万人の木曽川水トラスト/
長良川河口堰の水を考える住民の会/国労新幹線名古屋支部 他

○連絡先:徳山ダム建設中止を求める会事務局 
  〒503-0875 岐阜県大垣市田町1-20-1
  E-mail: tokuyama-dam@cside.com 
  tel /fax 0584-78-4119
  http://tokuyama-dam.cside.com/symposium-dam.htm 



◆「世界自然遺産へ」展

「琉球」の島々は世界に稀な亜熱帯の珊瑚礁です。
「世界自然遺産へ」展では美しい海の風景を写真で紹介、またNGO展示コーナー
では、生き物の写真、貝殻、エコツアーなどを展示しています。

○主催:「世界自然遺産へ」展実行委員会

○展示協力:「泡瀬の干潟で遊ぶ会」、ジュゴンの里「ジュゴン保護基金」、
  「ジュゴン保護キャンペーンセンター」、佐敷干潟「しあわせまねきの会」、
  国頭辺戸「アスムイの里振興研究会」、(財)WWFJ、
  (財)日本自然保護協会

○後援 公共事業チェックを求めるNGOの会

○期日 常設

○時間 9:00〜22:00

○場所 那覇国際通り牧志 「ギャラリー海辺のきっ茶てん」
    那覇市牧志2−7−26宮里ビル2F
    http://www.ne.jp/asahi/marine/view/
    電話 070−5070−6210(松本)

 ♪KJC会員のお店。自然を愛する心と、エコとまちづくりへの提案がいっぱいで
  す。沖縄周辺の方、沖縄にいかれる方、ぜひお立ち寄りください!



◆「西表の未来を創る会」からの呼びかけ

本州の遥か南、亜熱帯の島・西表島。
そこには亜熱帯の地域特有の生態系とともに、その自然にあった独特な人の暮らし
が営まれています。

その西表島の月が浜で、ユニマットグループによるリゾート開発が進められている
のをご存知の方も多いかと思います。

これを止めようと、裁判を始めます。
そのために、いま、「環境裁判」の原告を募集しています。
西表島に行ったことのある人は、あの島の自然と暮らしを守るために、
行ったことのない人は、美しいままの島をいつか見るために、
どうかご協力ください。

詳しいことは、下記サイトをご覧ください。

■現状についてはこちらがわかりやすいと思います。
「JANJAN NPO型インターネット新聞 」(←これまでのレポートも掲載してます)
http://www.janjan.jp/area/0306124226/1.php

■西表の未来を創る会
http://www5e.biglobe.ne.jp/~irimira/



◆「市民による20年目の琵琶湖調査」公開学習会&予備調査報告会

水環境の悪化が問題になったことから、1980年中頃に市民の手で水質を調べよう
と、「琵琶湖・淀川汚染総合調査団」が結成されました。そして、2003年、再び市
民と大学研究者、学生が共同で調査活動を行い、近畿圏1400万人の飲み水と
なる琵琶湖の水質の実態を明らかにしようと活動を始めました。7月下旬の本
調査へ向けて、5月上旬に琵琶湖の予備調査を行いましたので、その調査・分
析結果について報告します。そして、琵琶湖をレジャーに利用することが、環境
への新たな汚染源となり得ることについて、学習会を同時開催致します。ぜひ
ご参加ください。

日 時:7月12日(土)午後2時〜5時

場 所:キャンパスプラザ京都京都市下京区西洞院通塩小路下ル
     (JR京都駅ビル駐車場西側・京都中央郵便局西側)
     TEL 075-353-9111

参加費:一般1000円 学生500円(資料代含む)

プログラム
☆ 記念講演 (2:00〜2:50)
「琵琶湖底質の残留性有機汚染物質」
   酒井 伸一 ((独)国立環境研究所循環研究センター長)

☆1部 公開学習会 (2:50〜3:40)
新たな琵琶湖の汚染源
 −琵琶湖ルールでプレジャーボート公害を防げるのか?−
   井上 哲也(びわ湖自然環境ネットワーク事務局次長)

現在、琵琶湖をはじめ全国各地で、水上バイクやバス釣りなどレジャー活動のた
めに、地域住民や漁業者の日々の生活、水辺の生物に対する安全が大きく脅か
されています。2003年4月「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」
(琵琶湖ルール)が施行し、これまでの無秩序な琵琶湖のレジャー利用に一定の
規制がかけられました。しかし、いまだに残された多くの問題点と、将来への水環
境の保全について考えてみましょう。

☆2部 予備調査・分析結果報告会 (3:50〜5:00)
  ・水質一般項目
     中地 重晴(淀川水系の水質を調べる会代表・環境監視研究所)
  ・トリハロメタンと変異原性
     讃岐田 訓(20年目の琵琶湖調査団副団長・神戸大学)
  ・農薬
     石田 紀郎(20年目の琵琶湖調査団団長・市民環境研究所)

〜 調査・分析へのカンパのご協力をお願いしています。事務局までご連絡下さ
い。〜
連絡先:調査団事務局 大阪市港区弁天2-1-30環境監視研究所内
  п@06-6574-8002 Fax 06-6574-0876
      e-mail: nakachi@triton.ocn.ne.jp
       http://www4.ocn.ne.jp/~kanshi/



◆おすすめ本

●「市民環境科学の実践―東京・野川の水系運動」
   ATT流域研究所編 けやき出版刊 定価1800円(税別)

6月6日、書店に並びましたが、小さな書店には出ていません。

*内容・水の絆──湧くが如く
  「水系の思想」で環境NGOを展開・矢間秀次郎、
  川霧は消えず・鍔山英次 ほか3編

*水の輪──分水嶺を越えて
  公共工事をめぐる住民運動・丸井英弘、
  ハケに生きる・宮本加寿子 ほか3編

*特別寄稿 
  宇井純・30年の道程──“水のある星”のゆくえ

<推薦>作家・井出孫六さん「30年前、野川は下水として暗渠になってもおかしく
ないほど汚れきっていた。瀕死の川にカワセミが戻り、清流が蘇ったのはなぜ?
本書には、その秘密が明かされている。

ご希望の方には、送料当所負担、本代1890円(消費税込み)のみで
お送りします。氏名、住所、電話等を明記してご連絡下さい。

******************************
ATT流域研究所 矢間秀次郎 
attbri21@oregano.ocn.ne.jp
FAX  042-381-7770
******************************

●科学雑誌「サイエンティスト」

科学雑誌「サイエンティスト」創刊号が、6月20日に発行されました。
この雑誌は、書店では販売しておりません。ホームページからのみの販売です。

http://www.scien-tist.biz/

情報コーナーでは環境関連のNPOやNGOで地道な活動と努力をなさっている団体
のご紹介や公開シンポジウム、イベント等、また、自然科学関連の学会の情報等を
掲載させていただいております。
掲載可能な情報等ございましたらお寄せいただきますようお願い申し上げます。

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 ウエスト・ウインド Lab. 矢 野 立 秋
   〒630-0223 奈良県生駒市小瀬町720-20
   Tel:0743-76-0270 FAX:0743-76-0270
  携帯電話:090-228-13396
  e-mail: westwind@kcn.ne.jp
  i-mode: westwind.lab.@docomo.ne.jp
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 科学雑誌「サイエンティスト」 6月20日創刊!!
    本屋では売ってません。今すぐ下記へアクセス!
http://www.scien-tist.biz/
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●「被害住民が問う開発援助の責任〜インスペクションと異議申し立て」
   松本 悟(環境NGOメコン・ウォッチ)[編]
   築地書館、A5判、定価3000円+税、272頁

本書では、2年にわたる南北アメリカ、アジア各国のNGO、研究者の共同研究・
調査で、インスペクションパネルとは何か、世界銀行やアジア開発銀行(ADB)
ではこの制度によって開発プロジェクトによる被害を本当に解決できたのか、そ
の成果と教訓を徹底的に分析し、世界銀行の1.6倍の貸出残高をもつ日本のJBIC
の「異議申し立て制度」にどのように反映されたのかを検証しています。

本書は第1部で世界銀行のインスペクション制度の10年検証、第2部でADBのイン
スペクション制度の問題点、第3部で日本のJBICの異議申立て制度の設立背景と
課題について取り上げています。第1部で取り上げた世界銀行のケーススタディ
は、NGOと研究者の国際共同研究の成果をもとに、日本のNGOスタッフが日本の読
者向けに書き直したものです。第2部と第3部は、執筆した私たち自身が、インス
ペクション制度の改定や「異議申し立て制度」の創設の議論に加わりながら同時
並行的に書き進めたいわば動的な記録です。

開発援助、援助関連融資に携わる方々、NGO、研究者をはじめ、国内の公共事業
に対する公的機関の説明・実施責任に関心をお持ちの方にも一読して頂けたらと
思っています。また一般誌や学会誌の書評などでご紹介頂ける場合には、献本も
検討させて頂きますのでご連絡下さい。

問い合わせ:メコン・ウォッチ
電話:03-3832-5034、ファックス:03-3832-5039
メール:info@mekongwatch.org



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┃各NGOからのお知らせ等に関しては、お問い合わせ・その他については
┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
┃また、配信停止のお申し出は事務局までご連絡ください。 
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  公共事業チェックを求めるNGOの会 
      tel 058-272-8495
      fax 058-271-8279
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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