****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.83 ******  2003.9.18

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│転載転送歓迎│
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☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★「細見谷保全ネットワーク」からのお願い
★第19回 水郷水都全国会議 鶴岡大会 「おいしい水を守るには?」
★「東京ウェットランド・ウィーク」の御案内

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◆「細見谷保全ネットワーク」から緊急署名のお願い

かねてよりお知らせしている細見谷の大規模林道問題ですが、日本生態学会
が総会決議でこの区間の大規模林道建設の中止を求めたのに続き、広島大
学の宮本隆実助教授(地質学)らのグループによる地質調査により、予定区間
に地滑り地帯が集中していることが明らかになり、この視点から事業の中止を
求める報告書が関係各機関に提出されました。

私たちNGOは行政・議会関係との交渉を重ね、8月16日には、地元廿日市市
で細見谷の自然の重要さと大規模林道建設の危険性を訴えるシンポジウムを
開催しました。おかげさまでシンポジウムには300名の参加があり、その後の
反響も大きなものでした。
このシンポジウムを機に、細見谷の保全を目指すNGOが「細見谷保全ネット
ワーク」を結成し、大規模林道建設の中止の実現へ連携を取りながら頑張って
いくことになりました。

しかし当の林野庁・緑資源公団は、早期前倒し着工に向け躍起になっており、
来春にも着工の構えでいます。

そこで、「細見谷保全ネットワーク」としましては、当面、盛り上がりつつある多
くの方々の声を国にぶつけるため、細見谷の保全を求め大規模林道の中止
を求める緊急署名を集めることになりました。10月31日を区切りとして、
年内には関係大臣と交渉すべく、署名を集め始めています。
皆様には大変ご多忙のことと存じますが、昨年に引き続きこの署名にお力添え
いただけると幸甚に存じます。国に対してプレッシャーになり得る数のご署名を
集めるべく、私たちも全力をあげています。何とぞよろしくお願い致します。


「ぼくらの川のブナの森」
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/2693/
から署名用紙のダウンロードができます。


どうぞよろしくお願い致します。頂いたご署名は着払いにて、

〒733−0852 広島市西区鈴が峰町40−8−202 原 哲之

宛てお送りいただけると幸いです。
なお、当方へご連絡いただければ、署名用紙等お送りさせていただきますので、
よろしくお願い致します。

それから、細見谷地域は水源涵養保安林になっておりますので、保安林解除
の異議意見書も集めることになりました。
大規模林道建設に当たっては保安林の解除が必要で、住民は解除に対して
異議を唱えることができ、場合によっては事業の中止もあります。
昨今異議意見書に関する行政の扱いが厳しくなってきたとは言え、「やんばる」
の問題のような追い風もあり、細見谷を水源とする太田川流域を中心として多く
の異議意見書が提出されることは大きな圧力となります。
こちらにつきましてもお力添えいただけると幸甚に存じます。
当方へご連絡いただけると、異議意見書をお送り致します
(データでも送ることができます)。よろしくお願い致します。

いつもながら勝手なお願いばかりして申し訳ございません。
細見谷の大規模林道問題は、まさにこの秋が勝負所になり
そうです。どうかよろしくお願い致します。

なお、細見谷の自然について、ネットワークの一団体である
「広島フィールドミュージアム」のHP
http://www8.ocn.ne.jp/~miyajima/index.html
に紹介しています。ご覧いただけると幸いです。


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原 哲之 nt-hara@f3.dion.ne.jp
 (「森と水と土を考える会」スタッフ
  ・細見谷保全ネットワーク事務局長)
URL:
「環・太田川」
http://hiroshima.cool.ne.jp/kan_ootagawa/
ぼくらの川のブナの森
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/2693/

(*)細見谷保全ネットワーク 構成団体
■廿日市・自然を考える会  代表 高木 恭代
 〒738-0032 廿日市市峰高1-2-4 電話&Fax 0829-39-6655
■森と水と土を考える会  会長 原戸 祥次郎
 〒733-0022 広島市西区天満町9-8 電話&Fax 082-293-6531
■広島フィールドミュージアム  会長 金井塚 務
 〒739-0424 大野町前空1-8-25 電話&Fax 0829-54-1155
■細見谷流域研究者グループ  世話人 安渓 遊地
 〒753-8502 山口市桜畠3-2-1 山口県立大学国際文化学部
               電話&Fax 083-928-5496


<細見谷を守る緊急署名活動へ参加のお願い>

            公共事業チェックを求めるNGOの会代表・天野礼子

細見谷への林野庁の態度は、「大規模林道工事は凍結」と建て前上は
なっている政府のインチキをあらわしています。
私たちは細見谷を象徴として、「大規模林道工事は止まっていない」
ことを日本中に知らしめなければなりません。
署名活動を多くの皆さんに知っていただけるよう、あなたのネットワーク
で広めてください。


◆第19回 水郷水都全国会議 鶴岡大会 「おいしい水を守るには?」

水郷水都全国会議 今年は山形県鶴岡市でおこなわれます。
 *2003年9月20日(土)〜21日(日)
 *実行委員長 加藤 功 山形大学名誉教授

「ダムは副作用の多い劇薬!」(大熊 孝・新潟大学 工学部教授 河川工学)
「おいしい水の復権」(中本信忠 信州大学 繊維学部教授 )
「聖地の水を守る ー世界の水事情 ー」(ヴァーノン・マサイエスヴァ氏 ホピ
族 米国)
       他

アトラクション 湯田川神楽 津軽三味線 木田林秀英

1.開催趣旨

水郷水都全国会議は、1984年に琵琶湖畔で開催された世界湖沼会議
に参加した 市民の交流をきっかけに始まりました。第1回大会は、宍道
湖・中海の干拓問題を焦点に、松江市(島根県)で開催 され、「親水権」
の確立を提起しました。以後、毎年全国各地において、各地域での水環
境問題を焦点に取り上げな がら、市民、市民団体、研究者、企業、行政
など、幅広い人びとが参加し、交流を重ねてきました。

今大会の開催地である山形県鶴岡市 湯田川温泉地域は、昔は井戸水で、
人口の増加によって隣接地の藤沢のこわ清水(湧水)より簡易水道を活用
してい る、まさに「水郷」の地です。鶴岡市域における地下水からダム水へ
の水道水源の切り替えから1年半を経過し、いま、月山ダムからの水がこの
地域の目前に 迫り、この地域特有の水文化の存続が危ぶまれています。
湯田川温泉は、山形県でもっとも古い歴史を持つ温泉として知られ、昨年、
日本映画の各賞を受賞した山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」のロケ地の
一つで あります。原作者の小説家、藤沢周平の「藤沢」という名は湯田川の
近隣の「藤沢」集落の地名であり、藤沢周平氏は、この地の清水や文化をこ
よなく愛して いました。

全国に「日本の原風景的な庶民文化」の美しさを伝える藤沢文学の創造の
源泉である鶴岡・湯田川の清水、温泉、食、叉たたずまいを体感していただ
きな がら、日本特有の「おいしい水」が育んできた「水文化」や「水郷水都」の
あり方を再考したいと考えています。

特に今回の水郷水都全国大会は、日本で開催された「世界水フォーラム」
以降初ということもあり、世界の水事情として、米国の先住民の土地の水源
を守る 活動の報告も予定しております。なお、尚、今大会は「第3回環境共
生シンポジウム」(酒田市・東北公益文科大学 9月19−20日に開催)との
連携開催 となります

「水をめぐる戦争」の時代が目前とも称される現代、地球上の血液ともいえる、
私たちの命を育む「おいしい水」の今後を考えたいと存じます。
多数の皆さまのご参加をお待ちしております

2.開催内容
(1)開催地 山形県鶴岡市・湯田川温泉

(2)開催日時 2003年9月20日(土)〜21日(日)


(3)運営組織  水郷水都全国会議  鶴岡大会実行委員会
         委員長 加藤 功 山形大学名誉教授

(4)後援(申請中)環境省 山形県 

(5)ホームページ http://www.shonai.ne.jp/~suigosuito/
    (詳細はこちらでごらんください)

(6)大会参加費用   
         大会参加費(資料代他)    3,000円 
         21日講演のみ参加       1,000円       
  
交流懇親会費                   4,000円
         20日宿泊代(一泊朝食付) 10,000円
         21日お弁当代          1,000円

参加申込み方法
 1.電子メールでの申込み  メールアドレス suigosuito@shonai.ne.jp  
 2.ファックスでの申込み  FAX 0234−22−4053

【問合せ先】 
山形県鶴岡市道田町21−29 TEL 0235−28−3338 コモンズ内 
水郷水都全国会議 鶴岡事務局 加藤


アメリカで地下水源を守る、ブラックメサトラストの環境NGOの方にもいらして
いだだきます。どうぞ、まずはホームページをご覧頂き、週末の 鶴岡行きを
お決めくださいませ。


◆東京ウェットランド・ウィーク<救え!東アジアの湿地と干潟>
有明海、沖縄、韓国――湿地保全を考えるシンポジウムと演劇公演の4日間

 諫早湾干拓により「死の海」となりつつある有明海、ジュゴンも棲む貴重な
海草場の埋立計画が進む沖縄の泡瀬干潟、韓国版の諫早問題とも言われている
干拓工事に差し止め判決が下った韓国のセマングム干潟。危機に瀕している日
本や韓国のウェットランド(湿地・干潟)を救うためにはどうしたらよいのか。
 シンポジウムと演劇を通して東アジアの湿地保全をアピールする4日間「東
京ウェットランド・ウィーク」が9月27日から30日まで、日本湿地ネット
ワークやNPO現代座などの主催で開催されます。シンポジウムでは、韓国を
含む各地のNGOや研究者の報告のほか、9月28日の午後には、作家・星川
淳さんの特別講演もあります。お誘い合わせの上、ぜひご来場ください。

■9月27日(土)14:00〜
シンポジウム有明海の潮流変化と環境破壊
〜諫早湾干拓をめぐる国との争点を検証する〜
◎会 場:在日本韓国YMCAアジア青少年センター(水道橋駅)
◎主 催:有明海漁民・市民ネットワーク/諫早干潟緊急救済東京事務所
◎参加費:前売800円/当日1000円

■9月28日(日)午前の部10:00〜/午後の部13:30〜
国際湿地シンポジウム2003 in 東京
諫早・泡瀬・セマングム――救え! 東アジアの湿地と干潟
◎会 場:在日本韓国YMCAアジア青少年センター(水道橋駅)
◎主 催:日本湿地ネットワーク(JAWAN)
◎参加費:前売800円/当日1000円(午前・午後通し)

■9月29日(月)〜30日(火)19:00〜
NPO現代座「虹の立つ海」演劇公演
◎会 場:東京芸術劇場小ホール1(池袋駅西口)
◎主 催:NPO現代座
◎入場料・前売:一般 3000円 大学生 2800円 高校生 2500円
        中学生以下 2000円 親子 4500円
  ※当日は各500円増
  ※27〜28日のシンポジウムを含む3イベント通し前売券 4000円

■各イベントの詳細については下記のホームページをご覧ください。
http://www.jawan.jp/tww/

■お問い合わせ・前売予約受付
東京ウェットランド・ウィーク実行委員会
〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷3−11−4−205
諫早干潟緊急救済東京事務所 TEL/FAX 03-3986-6490
E-mail isahaya@msj.biglobe.ne.jp



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┃各NGOからのお知らせ等に関しては、お問い合わせ・その他については
┃それぞれの連絡先へお願いします。
┃内容についてKJCがすべての責任を負うものではありませんので、
┃その点はご了承ください。
┃また、配信停止のお申し出は事務局までご連絡ください。 
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  公共事業チェックを求めるNGOの会 
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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