****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.87 ******  2003.12.15

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│転載転送歓迎│
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☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★「相生山の自然を守る会」から緊急のお願い
★「JAWAN」から 吉野川河口の東環状大橋計画への緊急要望
★「徳山ダム建設中止を求める会」からのお知らせ
★八ッ場ダムその後
★おすすめサイト
 ・「群馬の自然を守るネットワーク」―倉渕ダム建設計画に関する様々な問題点
 ・「中野区の危機」
★おすすめ本
 ・「脱ダムへの道のり」

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◆「相生山の自然を守る会」から緊急のお願い

わたしたちは名古屋市都市計画道路・弥富相生山線を阻止したいグループ、
相生山の自然を守る会です。

名古屋市に残された貴重な自然・相生山緑地に名古屋市は弥富相生山線
という都市計画道路を通そうとしています。
ここは今まで見向きもされなかった緑地ですが、人間以外の生き物にとって
はなくてはならない緑地です。鳥、昆虫、植物など多くの生物が息づいています。
市では森全部を潰すわけでなく、幅16m(約900m)の区間を切るだけで、しかも
その後、なるべく木を植えて、緑化するわけだから問題ないというが、森が分断
されることによる影響は計りしれないものがあります。ましてその道路計画線上
にはヒメボタルが生息しており間違いなく影響します。
 
これから相生山緑地は人間にとっても都市のヒートアイランド化の防止、人の心
を癒すなどなくてはならない緑地となっていく事と思われます。

緑地を分断する道路は費用便益の点からも再考を要します。
200万都市にあって、オオタカ、ヒメボタル、その他の動植物と人間のために、
野並水害を2度と起こさないために。

今、名古屋市住宅計画局は縦覧と意見書受付を19日までしております。
ぜひ、意見書を出してください。
よろしくお願いします。

名古屋市のHPの道路事業変更の縦覧はこちらになります。
1.<都市計画変更案の縦覧>
http://www.city.nagoya.jp/12keikaku/jyuuran/jyuuran_index.htm
 <都市計画案の縦覧> → 名古屋都市計画道路の変更 
                    (B: 3・5・79弥富相生山線)
                   名古屋都市計画緑地の変更
2.<「環境に配慮した道づくり」について>
http://www.miti.city.nagoya.jp/working.html
3.<「環境に配慮した道づくり」専門家会>
http://www.miti.city.nagoya.jp/specialist.html


詳しくは
 相生山の自然を守る会  
  http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3513/
  〒468-0037            
  名古屋市天白区天白町野並相生28-341
  E-mail aioiyama@eci-net.com



◆「JAWAN」から
    〜吉野川河口の東環状大橋計画への緊急要望〜

吉野川河口の東環状大橋建設計画に対して、日本湿地ネットワークは以下の要請書を
徳島県知事に送り、河川管理者の国土交通大臣と環境大臣には徳島県への働きかけを
要請しました。

諫早、泡瀬、大入島の計画と同じ強引な進め方です。また、再生を謳いながらも同じ
動きがあることがさまざまな場所から報告されています。全国の皆さま方からの働き
かけもお願いいたします。

徳島県の秘書課のファックス番号は
088-621-2820
です。

日本湿地ネットワーク
柏木 実
=================
日本湿地ネットワーク(JAWAN)
191-0052
東京都日野市東豊田3-18-1-105柏木方
Tel/Fax: 042-583-6365
E-mail: TAE04312@nifty.com
URL: http://www.jawan.jp/
=================

以下要望書本文です。
_________________
2003年12月6日

徳島県知事 飯泉 嘉門 様

日本湿地ネットワーク

代表  辻  淳夫

私たち日本湿地ネットワークは1991年5月に発足した全国の草の根湿地保護団体の
ネットワークです。(団体会員 66、個人会員 158)私たちは、本日起工式が催さ
れる吉野川河口部の東環状大橋建設計画について、以下の理由からその計画見なおし
を求め、徳島市民・県民の充分な合意形成があるまで工事の凍結をされますよう、緊
急に要望いたします。

理由:

1.四国太郎の名を持つ吉野川の河口部は、ゆたかな自然環境が残されており、その
雄大な景観において世界に誇る自然遺産であり、この景観を破壊することは重大な損
失である。

2.当地域は1996年のラムサール条約ブリスベン会議で発足した、「東アジア・オー
ストラリア地域シギ・チドリ類渡来地ネットワーク」に最初に参加した地であり、渡
り鳥とそれを支える干潟生態系への影響が懸念される。

3.これら重大な損失を避けるための方策が十分検討されたのか?さらには徳島市民
・県民の意志が、充分な情報公開と情報共有の上で問われたのか?いずれもまだ充分
にされていないとしか判断できない。

以上



◆「徳山ダム建設中止を求める会」からのお知らせ

    〓徳山ダム裁判判決 12月26日(金)〓

第1審(行政訴訟・住民訴訟 同時) 9:45am −岐阜地裁に結集を−
 傍聴の抽選があるかもしれません/お早めにお集まり下さい

 11月17日に、徳山ダム裁判第1審判決(行政訴訟&住民訴訟・同時) の言い渡
し日の連絡がありました。結審(行政訴訟=02年12月25日、住民訴訟=03年3月26
日)から長かったこと。その間に公団が40%UPという事業費大幅増額を発表し、
徳山ダム事業を巡る世論の動向も大きく変化しました。
 現行の事業実施計画上の事業費2540億円の残りは90億円ほど。事業費事業費
増額のための一連の手続きを済ませていない以上、(8月27日に水公団が図々しく
も概算要求した)180億円の予算は組めないはずです。
 しかし、国交省中部地整は「事業評価監視員会の了承」(何の法的根拠もない)を
もって「徳山ダム事業費960億円増額を前提とする」来年度予算を組もうとしたい
ます。岐阜県もそれに乗る意向を示しています。
 財務省原案が内示された直後、「御用納め」のこの日、徳山ダム裁判の第一審判決
に多くの人が結集することで、(彼らの作った法手続きさえ無視した)違法な事業費
増額予算を打ち砕きましょう。判決の「中味」に注目です。(在間弁護団長による行
政訴訟の争点解説を、当会ホームページに掲載してあります)
 判決後、弁護団が判決書きを手分けして分析し、11時から弁護士会館で報告集会
(兼記者会見)を行います。そのあと昼食を摂ってから、岐阜県に申し入れを行いま
す。

●徳山ダム事業費 違法な予算を許すな!
 徳山ダム事業費増額のためには、それなりの法的手続きを要します。さらに利水容
量から治水容量(渇水対策)への振替をするなら、フルプラン変更が必要です。フル
プラン変更の基礎となる各県の需給想定調査もまだ済んでいません。それなのに国交
省中部地整は「徳山ダム事業継続」「事業費増額」を前提とした、180億円(現行
事業費2540億円を超過する)を来年度予算として要求しようとしています。
 まとも法的手続きさえ無視した徳山ダム予算要求−建設強行は許せません。

●凄惨な自然破壊が横行している!一刻も早く工事凍結を!
 水機構は「ここまで出来てしまったから仕方がない」という既成事実を作るため
に、なりふりかまわぬ突貫工事を強行しています。工事現場では真っ黒な排気ガスを
まき散らすダンプが猛スピードで走り回り、兎・鹿・猿を轢き殺しています。昼夜兼
行作業の夜間照明が、周辺の自然環境に重大な影響を与えています。

徳山ダム建設中止を求める会・事務局
http://tokuyama-dam.cside.com/



◆「八ツ場ダム 撤退を」―県議会4会派が知事に要望

 国土交通省の八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設基本計画見直しに伴い、水利権を
もつ千葉県の事業費負担額が403億円に倍増する問題で10日、共産党や社民・県民
連合、市民ネット・無所属市民の会など、県議会四会派の県議が堂本暁子知事に同事
業からの撤退を求める要望書を提出した。
 県議たちは「ダムの水は必要ない」として、第三者による県人口と水需要予測の必
要性とともに、地元の貴重な自然を破壊する事業―などと指摘。要望に堂本知事は要
望に「もう少し検討したい」としている。
 利水と治水目的で建設中の八ツ場ダムは、総貯水量1億750万立方メートル。
千葉県など首都圏の六都県が水利権を確保するため、事業費を負担している。県の水
利権は毎秒2.35トン。事業費は2110億円だったが先月、国交省が調査費や補
償費、物価変動などを理由とする計画見直しにより、約4600億円とする計画変更
を県に意見照会した。計画変更に伴い、県内水道事業体を含めた県負担額は183
億円から403億円に増加すると見込まれる。昨年度までに131億円が支出され
ているが、財政難の中、さらに巨額な負担金が必要になる。
 要望書は起債利息を含めれば総額は727億円に上ると指摘。(1)意見照会
内容を十分に検討(2)将来の人口予測と水需要見通しを外部の有識者入れて精査
し、ダムの必要性の抜本的見直し―を求めている。
 提出後の記者会見では「県は水需要を過大に見積もっている」(小松実県議)、
「これからの高齢社会を考えれば水余り時代。工業用水の転用などでまかなえる」
(大野博美県議)など、ダム不要論が相次いだ。
                       [千葉日報 より 2003/12/11]



◆おすすめサイト

・「群馬の自然を守るネットワーク」―倉渕ダム建設計画に関する様々な問題点
 http://t-mizu.hp.infoseek.co.jp/

保守王国群馬で、すでに160億円も投入された倉渕ダム計画が凍結となりました。
12月3日の県議会で、建設推進を求める自民党議員の質問に対する答弁で小寺
知事が凍結を表明しました。理由は財政難、水需要の低下、事業計画に説得力
がないことなどです。
 
・「中野区の危機」
 http://www5e.biglobe.ne.jp/~dorogame/nakano/index.htm

開発関係にお金をかけるために、福祉や教育といった、住民の生活に密接な関係を
持つ事業が犠牲になって行くことを証明したいと思っています。
また、世論調査と施策の優先度の相違にも注目してください。



◆おすすめ本

「脱ダムへの道のり」   ――下諏訪ダム反対運動の記録――

脱ダム宣言発祥の地からのメッセージです。ぜひご覧下さい。

     ・A4版:全260ページ
     ・刊行日:2003年12月12日
     ・頒 値:2,000円(税込み)
      (郵送の場合:送料別、代金とも着払い)
     ・発行者:下諏訪ダム反対連絡協議会「記録集刊行委員会」

内容:
 ○ とがわ新聞 全録(創刊号〜25号)
 ○ 反対運動の経過・あゆみ
 ○ 自治体、議会関係者の寄稿
 ○ 活動者、支援者の報告、感想、活動記録
 ○ ダム反対訴訟関係記録

お申し込みは
  mail:s-shio@opal.plala.or.jp
  FAX:0266−57−1323    
  〒392-0027  長野県諏訪市湖岸通り2-7-21-308
       環境会議・諏訪  塩原 俊


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  公共事業チェックを求めるNGOの会 
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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