****** KJCニュース ≪スイミー≫ No.93 ******  2004.4.4

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│転載転送歓迎│
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 ☆━今日のお知らせ━━━━━━━☆

★「日米ダム撤去委員会」からの御報告
★「諫早干潟緊急救済東京事務所」より討論会のお知らせ
★岐阜市産業廃棄物不法投棄事件について

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◆「日米ダム撤去委員会・第一回国際会議」の御報告
         
3月27日長野県松本市において「日米ダム撤去委員会」の第1回国際会議
“ダム撤去への道”が開催されました。
全国から、会場となった神宮寺ホールが満員となる方々が参加され、アメリカ
NGOのメンバーであるヘレン・サラキノス氏とエリザベス・マクリン氏の講演や
五十嵐先生・宮地先生の対談などに熱心に耳をかたむけました。
ゲストのお二人は映像を入れて詳しくアメリカでのダム撤去の前と後の状況を
説明されましたが、その後の「脱ダム宣言をした長野の現状」の話では、長野
の小さいダムを壊したり建設の中止をするのにも、国土交通省や県の官僚が
旧県政会の議員達と組んで、実質的に脱ダムを実現させないような状況をつくっ
ている、ということで、アメリカと日本の現状の違いが浮きぼりになりました。

海外ゲストの方々の講演概要やデータは近日中に「公共事業チェックを求める
NGOの会」HPにUPする予定です。

国際会議に先立ち、26日にはゲストのお二人が「日米ダム撤去委員会」の事
務局長天野礼子の案内で長良川河口堰を視察しました。
一行はまず、長良川河口堰の影響で立ち枯れが目立ち始めた岐阜県海津町の
千本松原を視察し、大森恵長島町議から詳しい説明を受けました。
次に長良川河口堰を視察し、長年河口堰反対の運動を続けている長島町住民
の加藤良雄さんから説明を受けました。

その後、長島町公民館で記者会見を行い、マクリンさんは
「水は利用されておらず、洪水の危険性も増しているようで、無駄なダムだと思う」
と話し、サラキノスさんも「ダムを造ることによって多くのことに悪影響が出ること
を考えないといけない」と話しました。

ヘレンさんの「日本日記」が「リバーアライアンス オブ ウィスコンシン」のHP
に載っています。
http://www.wisconsinrivers.org/helen.diary.html

長良川の素晴らしさと有意義だったシンポジウムについて、生き生きと語ってくだ
さっています。
ぜひ、ご覧下さい。

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日米ダム撤去委員会事務局 
電話058-265-0417 FAX 058-265-0417
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◆「諫早干潟緊急救済東京事務所」より

   STOP!諫早湾干拓 2004春の行動・集会のご案内

現地の市民や漁民そして研究者が、それぞれの立場で発言し、連携を密にし
ながら干潟と有明海の再現を目指す討論集会。11日には現地見学会もあり。
報告者/碇山 洋(金沢大学助教授)、安東 毅(九州大学名誉教授)他

■討論・諫早湾干潟の再生を考える 〜ストップ・ザ・干拓工事〜
日 時:4月10日(土)12:30
場 所:諫早市長田町・みのり会館
主 催:諫早干潟緊急救済本部
参加費:1000円
問い合わせ:TEL 0957-23-3740(諫早干潟緊急救済本部)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃  干潟を守る日2004(日本湿地ネットワーク主催)が始まりました   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
諫早湾閉め切りの日、4月14日を「干潟を守る日」として行われる、干潟・
湿地保護全国キャンペーン「干潟を守る日2004」が始まりました。4月から5
月にかけて各地で干潟の観察会や集会などが開催されます。詳しくは下記の
ホームページをご覧ください。
JAWAN 干潟を守る日ホームページ http://www.jawan.jp/wdj/

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諫早干潟緊急救済東京事務所
〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷3-11-4 パレドール目白205
TEL/FAX 03-3986-6490 E-mail isahaya@msj.biglobe.ne.jp
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◆岐阜市の山林に「豊島」上回る規模の産廃不法投棄

岐阜市内の山林に、地元の産廃業者が無許可で大量の産業廃棄物や土砂
を埋め立てていたことが分かり、許可・監督する立場の同市の細江茂光市長は
3月19日、現場を視察し、周辺住民への影響調査を指示した。投棄量は推定で
約70万立方メートルに上るとみられ、香川県・豊島の約56万立方メートルを上
回る規模の不法投棄になる可能性がある。岐阜県警は産業廃棄物処理法違反
容疑で捜査しており、容疑が固まり次第、業者を立件する方針。
県警はボーリング調査で約20メートルまで掘り進め、これまでに約52万立法メー
トルの産廃を確認した。硫化水素が噴き出したため中止したという。業者は山林
の谷間を埋め立てており、より深い部分を含めると投棄量は約70万立方メートル
に上るとみている。業者は県警の調べに対し、「97年ごろから埋め立てていた」と
話しているという。

現場は岐阜市郊外の山林。約500メートル離れて団地や幼稚園がある。
投棄場所には保安林があり、岐阜県も19日午後に森林法違反の疑いで立ち入り
調査に乗り出す。原状回復には100億円規模の費用がかかるとみている。
【式守克史、毎日新聞3月19日】


●緊急報告(2004年3月26日)

  椿洞産業廃棄物不法投棄事件

3月22日(月)岐阜市椿洞にある問題の処分場に、産廃問題全国ネットワーク代表
の大橋光雄さんはじめフォトジャーナリスト・中村梧郎さん、市民グループのメン
バー、学生ら約20人が出かけ、現場を見てきました。従業員一人が応対、中に
入ることはできましたが、廃棄物が積み上げられた上の方へ行くことは断られまし
た。
廃棄物は、V字形の谷を上まで、どす黒い層を成して幾重にも積み上げられてい
ました。道を隔てた向かい側にも大きな処分場があり、ひっきりなしにダンプカーが
廃棄物を運搬、大きな煙突からは絶え間なく煙が上がっていました。現場を見た後、
岐阜市庁舎へ行き、記者クラブでの記者会見、環境事業部との面談を行いました。
現場は、すぐ脇に幼稚園、老人ホーム、市民公園・畜産センターがあります。
市民公園は、市民、特に子どもたちが集う場所です。地域の住民は元より、幼稚園
からも何度も苦情があったということですが、あれまでに放置してしまった責任は重
大です。公式発表で52万〜70万立方メートルと言われていますが、行政の出す数
字はいつも少な目、日本最大の産廃不法投棄に発展する可能性があります。
もっと早く問題とすべきでした。

詳しくは「岐阜・2001年の会」HP 
http://gifu2001.pro.tok2.com/sanpai1.htm
をご覧下さい。



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  公共事業チェックを求めるNGOの会 
     http://kjc.ktroad.ne.jp/
      kjc@mx1.ktroad.ne.jp
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