★“長良川ネットワーク” メールニュース ★ 
2002.5.24 Vol.1

長良川ネットワーク講読のお申し込み、ありがとうございました。
これからは、長良川のニュースをはじめ各地で起きているダムの問題、世界の水に関
する情報、世界の再生事業などを定期的にメールでもお届けいたします。また、皆様
からもそれぞれの地域での問題など参考になる事がございましたら事務局までお知ら
せください。

=最新ニュース=
長良川河口堰の水「まずい、安全性不安」
半田の水「木曽川に戻せ」―市長、愛知県に要請
(2002年5月22日 朝日新聞)

半田市の榊原伊三市長は昨年6月、「飲み水を木曽川に戻す」と公約に掲げ、助役か
ら転身して初当選。以来、県に水源の切り替えを要望。昨年末、企業庁を訪れて要望
した。今春には市の政策指針にも位置づけた。

半田市を含む知多半島4市5町の水源は木曽川だったが、長良川河口堰が計画段階
だった72年、流域の人口増を理由に、運用開始後は河口堰から取水することで首長
らが合意した経緯がある。
これに基づき、長良川から知多浄水場への導水路が完成した98年から、長良川に切
り替わった。

二つの水源の水質を取水口で比べると河口堰の水質は木曽川より明らかに悪い。公開
されているデータによると、アンモニア性窒素はひとケタ多く、環境ホルモンも検出
されている。知多浄水場では、有機物除去に活性炭を大量に使っている。
半田市などを含む12市7町は県に日量計50万トンの水道水の使用を申し込んでい
る。この12市7町に供給している愛知用水が確保している水道水は河口堰を除く木
曽川分だけで48万トン。うち13万トンが水不足の同県西三河地方に回されてい
る。

木曽川だけでは15万トンが不足することになる。一方で木曽川からは愛知用水に工
業用水としても85万トンが供給されており、これは10万トン売れ残っている。ま
た、同じ木曽川水系の岩屋ダムで愛知県が持つ工業用水も20万トン余っており、数
字の上では木曽川の水だけで供給できる計算になる。榊原市長は「河口堰の水はまず
く、安全性も不安だ。工業用水が水質のいい木曽川から、飲み水が河口堰からという
のもおかしい。しかも工業用水は余っている」と主張している。

これに対し、愛知県企業庁は「河口堰の処理水は水質基準を満たし、安全でおいし
い。環境ホルモンには基準がなく水源を変える理由にならない。工業用水を飲用にと
いうならダム建設費を負担するのか」と反論している。


☆学習会のご紹介
 今回お送りしました「長良川ネットワーク26号」に執筆いただいた五十嵐敬喜氏

“市民の憲法をつくろう”をテーマに「市民版憲法調査会」を立ち上げられました。
 この、第1回勉強会(入場無料)が5月28日(火)19時より九段社会教育会館
にて行われますのでご紹介します。詳しくはホームページをご覧下さい。
 http://nagara.ktroad.ne.jp/

 

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長良川ネットワーク 
長良川河口堰建設に反対する会
TEL  058-272-8495   
FAX  058-271-8279   
nagara@mx1.ktroad.ne.jp
http://nagara.ktroad.ne.jp/
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